短編小説 / 22時の肉じゃが
夕方から少しばかり眠ろうと思って、しかし起きたら21時をまわったところだった。
3週間前であれば、よし、ここから22時までにはこの作業を終わらそうと、会社のパソコンに再びしゃんと姿勢を正して向かい直す時間。
(けれど大抵22時には終わらないし、わたし自身もそれを分かっていて、しかしあえての前向きな姿勢である)
ただ休職中の今はする事もないので、冷蔵庫の中を見やり、ありあわせの材料で肉じゃがを作る事に決めた。
なんとなしにその事をあなたに伝えようか迷う。
要は、肉じゃが食べた