ケモタイプ精油ってなんですか?
先日のワークショップで、お客様から
『ケモタイプ精油って何ですか?』
とご質問がありました。
たぶん同じ疑問をお持ちの方は他にもおられる、もしくはこれから疑問に思う時が来るかもしれないので、30分の体験ワークショップで必要を満たすくらいのライトな説明を書いておこうと思います。
ライトな記事だから安心して☺️
精油におけるケモタイプとは
⚫︎同じ植物でありながら
⚫︎大きく異なる成分
という精油のことを指します。
これ、
理解したあとに読むと『確かに』と思うのですが、最初に読んだだけじゃ、何を言っているのやら💦ってなりませんか?
(代表ましろ はかつて駆け出しの頃、『❔』となりました)
植物は、同じ種類でも、根付いた環境によってその成分が変わることがあります。
その違う成分を持ったもののことを『ケモタイプ』というのです。
例えば
○虫からの被害が多い地域▶︎虫が寄り付かない成分を作り出す
等。
同じ植物でも育った土地によって性質→成分が異なることが度々あるのです。
同じブドウの品種なのに、産地によって味わいの違うワインになることはよく知られていますが、こういったことも似た分野のことと言われています。
ハーヴやお花も、育った環境の違いによって、
⚫︎同じ品種でありながら
⚫︎成分が大きく違い
⚫︎香りや味わいも全く別の植物のようになる
ことがあります。
そのような植物からできた精油を『ケモタイプ』と呼ぶのです。
ケモタイプは、
○英語で表すと”Chemotypes”
○日本語では”化学種”
とも呼ばれます。
具体的には、
⚫︎同じ植物において、
⚫︎化学的な成分の違いによってその香りや効能に違いが出るもの
⇩⇩⇩
ケモタイプ
に分類されます。
ケモタイプがある精油は、種類が多くありません。
アロマテラピーによく活用される精油の中でケモタイプがある精油は、
⚫︎ローズマリー
⚫︎タイム
⚫︎バジル
がよく知られています。
成分が違うので、作用も違うというのが一般的な認識です。
ここでは、効果効能については解説できないのですが、メーカーさんの成分案内や種類表を読むきっかけにはなれば幸いです^^
しっかりと管理され、認可を受けた工場で、
専門性の高い機械を使って検査検出されていないと、ケモタイプとは認められません。検査日が最新のものかもチェックポイント。
よく言われるのは、通常、前年に水蒸気蒸留された精油を検査するので(収穫→加工→パッケージ→商品化という流れを加味すると、これは当たり前のことされています。)検査日も昨年のことが多くなります。これは一般的な範疇です。
ところが、検査の日付が昨年になると、顧客が古いものと勘違いしてしまうという懸念から、検査日を書かないメーカーさんもありました。
特に、日本では精油は『雑貨』扱いで、海外のメーカーで検査・発表をしっかりおこなっている商品も、本物かどうかすら怪しいという商品も、同じカテゴリーに分類されています。
消費者がこういったことを知っておくことも、良いものを市場に出してもらうきっかけになるかもしれないですね。
結び
いかがでしたか?
なんじゃそりゃ
から⇩
なんかわかった⭕️
まで、
ちょっぴりでも変化があったら嬉しいな☺️
現在の天然調香ワークショップでは、
ニーズをもとに、
同じメーカーさんのケモタイプを揃えるよりは、
違うメーカーさんの同じ種類を複数種
というラインナップとなることが多いです。
例えば、
A社のラベンダーと、B社のラベンダー
のように。
それでも大きな違いがあることを感じて驚きの声を上げる方は多く、この体験が自然とケモタイプのような精油やハーヴの世界への好奇心や興味につながるほうが、きっと楽しいのではないかな
と、
代表ましろ は思うからです。
ちなみに、
中医学で使う漢方薬も産地は考慮されていて、種類だけではなく、○○産で、いつできたものか、ということも加味されるのが当たり前とのことでした。(私がお世話になった先生で、中医学医師の有資格者の方に教えていただきました)
成分が違うからだそうです。
古代より、ケモタイプの概念は確立されていたわけですね。
最近のおしらせ
追加出店決定✨
追加出店、とってもうれしいです😊
たくさんの方が訪れてくださったからです✨
皆様、本当にありがとうございます♪
ましろ が小さい時から、ずっと欲しかった、あったら良かったのに、と思うものをかたちにしていきました。
天然精油の情報も今よりずっと触れにくかったけど、今は玉石混合すぎて、きっと困っている方が多いだろうなと思います。
空いていればお話しもできますので、気軽に遊びにいらしてくださいね☺️