令和阿房列車論番外編(10)~函館本線(山線)廃止へ
ついに廃止(バス転換)になりました。
函館本線のうち、北海道新幹線建設区間と重複する山線(長万部~小樽)のうち鉄路存続を検討していた余市~小樽間についてバス転換の方向に決定しました。
長万部~余市間は輸送密度も低く最初からバス転換の方向ですが、輸送密度が2,000人を超える余市~小樽間について鉄路存続を検討していました。
けれども、実際の利用者が自動車運転免許を持たない高校生や高齢者であり、一日あたり数本しか運行していないとなれば鉄路の廃止は仕方ないでしょう。
ただ、引用記事の中で『努力せずに廃止にするのか』という鉄道ファンの批判はお門違いだと思います。民間会社のJR北海道としても沿線自治体にしても全く努力をしていない訳ではありません。けれども維持するための財政が厳しい以上、沿線住民が乗って残す努力もないのであれば廃止(バス転換)止むなしだと思います。
私も学生時代の帰省で国鉄時代の特急北海や夜行普通列車で山線を利用しました。けれども、JRになってからは『SLニセコ号(C11型)』に乗車した記憶だけで通常の普通列車は利用したことはありません。
寂しいという常套句は使いたくありませんが、かつてC62型の重連で名を馳せた山線がなくなるのは、正直辛いです。