北野エース。
前にも申したが、名古屋には高級食料品店がやたらとある。若い頃に憧れていた明治屋は、なくなってしまったようだ。否、何処かへ移転したのかも知れないが、わたしが歩き周る範囲には見つからない。その反対に、歩き周ると犬が棒並みに見つかるのが成城石井で、DEAN&DELUCAなども目につく。
兎に角、名古屋人は、美味いものを喰うことに貪慾だ。しかも見栄っ張りなので、高級なものほど難有がる。企業側からすれば、こんな美味いカモを放っておく筈がない。
なので、名古屋のグルメ関係は充実する。
でまあ、某イオンのショッピングモールにある北野エースがリニューアルオープンしたので、地下鉄で一時間ほど掛けて行ってみた。馬鹿だよね。でも、交通費は掛かっていない。
目当てはレトルトカレーの福袋。
北野エースはレトルトカレーに力を入れているのだ。オサレからほど遠い代物に、何故そんなに力を入れるのか解らぬが。そして、単品で見ると高すぎて手が出せない。
レトルトカレーなど、百円を越したらもう、買う気にはなれないわたしだ。そもそも、そんなに好きではないのだから、必要以上に高額だったならば、絶対に買わない。北野エースの福袋も、ひとつ二千円と、安くはない。五つ入っているので、一個あたり四百円である。
安い飲食店ならば、その価格で喰える。それをレトルトで納得させようと謂うのだから、相当美味いのであろう。美味くなかったら当然、コロ助。ぶっ殺す。
調べてみたら、一応、元は取れていた。しかも可愛いバッグに入っている。わたしは鞄が大好きなので、それだけで許す気になった。
本日は別のものを食したが、明日からは、否、明日は下呂を訪う予定なので、明後日からは、カレー三昧である。なんだか即席ルーの名前みたいだ。
カレーを食す度に思うことは、どんな酒も合わない、と謂うことだ。
ビールは辛うじて飲めるが、合っているかどうかは微妙である。ワインは当然合わないし、焼酎や日本酒も、まったく合わない。
食事の際に酒を共にするのが常態なわたしとしては、カレーを晩飯にするのは避けたい事案である。かと謂って、朝っぱらから喰えるものでもない。
カレーに合う飲み物は、わたしからすると水しかない。炭酸飲料も、嗜好性飲料も、合わなかった。なんとストイックな料理であろう。もしかしたら、お茶や紅茶などは合うかも知れない。しかしそんなものをわざわざ淹れるほど、わたしはカレーに忠実ではない。