しまった
テレビのCMでよくある、あのミラクルなバブルが飛び出すシャワー。
そう、油性ペンで肌に落書きしてもお湯だけで洗い流せる例のアレ。
—— のバッタもんみたいな類似商品を、嫁がテレビの通販で見つけた。
本家のものより安いし、何より水量が半分で節約になるから・・・買う?どうする?
と夫婦で悩むこと三日。
で、結局購入してしまった。
それが一週間ほど前の話。
出荷には3日~10日かかります、とあったので、すっかり注文したことを忘れていた。
そして今日、そのシャワーヘッドが届いた。
まず子供たちがお風呂に入る。
二人とも腕に油性ペンで落書きしている。
そう、例のCMのアレを試したいのだ。
お風呂から出てきた長男が興奮気味に言う。
「本当に消えたで!お湯かけながら軽くこするだけ!」
次は嫁がお風呂に入る番だ。
嫁もおもむろに腕にペンで落書きをした。
おいおい、そんなんやらんでもええやろ?
と思った私だが、黙秘は美徳。
嫁も「本当に落ちた!」と興奮して帰ってきた。
いや、そもそも落書きを落とすためにシャワーヘッドを買ったわけじゃないっしょ?
身体の汚れなどが落ちてスッキリになるし、水が節約できるからでしょ?
嫁は言う。
「水の量半分かも知れないけど、細かいお湯を浴びてるのが気持ちいいから、普段より長時間シャワーしてしまうわ~」
おぅ、本末転倒!
そして夕食後、私もソワソワ気になってきた。
「あんたも試したいんやろ?腕に書いたら?」
と嫁がニヤニヤしながら言う。
せやなー、と言いながらペンをとる私。
せっかくだから、落ちなければリスクになるようなことを書いてみよう。
「なんて書こうかな・・・そうや」
「うんこ」
「うんこ」
嫁と私の声がハモる——
どんな夫婦やねん・・・
と思いながら、腕に思いっきり「うんこ」と書いた。
そしてはっと気づいた。
今日は台風が去って久しぶりに天気がいいから、夜に散歩に行くつもりだったのだったった・・・
お風呂は散歩で汗をかいて帰ってきてからだった・・・
まぁ夜道だし、暗いし、見えないからいいか!
このまま今から散歩に出発だっ!!
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