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頭の中がインコでいっぱいになって迎えた2022年

上記の記事の続きで、アキクサインコちいちゃんの体調観察記録です。

12/25から12/28までの記録



12/25(土)夜
病院から戻った後はさすがに疲れたのか、グッタリ寝込んだ。
移動中は行きと帰りで計4時間以上、車の振動で止まり木から落ちないように、バランスをとりつつ踏ん張っていたのだろうから(出来る限りアクセル、ブレーキはゆっくり踏んで、いつもよりハンドル操作も緩やかにしているのだけど)そりゃあ疲れただろう。
あと、喋り疲れた?

起きて、替えたての水を飲むとまた今朝のように戻してしまった。粘性の液体を少し吐いた。
その後は平然としてゴハンを食べる。
食欲は有り。
吐き気止めが効いてくればいいのだけど。

12/26(日)
朝も替えたての水を飲んだ後、粘性の液体を吐いた。
水を飲んだ後にしか吐いてるところを目撃しない。(見てない所で吐いてるかもしれないが、カゴ内に吐き散らした跡は見当たらない)薬入の水に問題あるのか?(今までと同じ濃度、薬なのに?もどし出したのは、吐き気止めの薬を追加する前からだし…)水が冷たすぎるのか??
相変わらず吐いた後は、普通にゴハンを食べる。普通に、というか、この朝は めちゃくちゃ食べた。
1~2時間ほど眠ってゴハンを食べた後、遊びたそうにするのだけど、まだ遊ぶのは早いだろう。遊べないのを誤魔化すように体重を測る。34g。
遊べないので、ちいちゃんの真ん前で読書したり、絵を描いて過ごす。

「遊ぶ(=放鳥といわれます)」とは、カゴから出して部屋の中を遊ばせることですが、ちいちゃんはセキセイやコザクラほど活発に遊ぶ感じではありません。
テンション高いときに床を走り回ってるか、部屋をぐるりと飛び回るぐらい。
だいたい手の上で一緒にTVを観ています。
TVの鳥の声や、ちいちゃんにとって興味深い音(赤ちゃんが泣き止むと巷で有名な「ピアノ買い取り業者」CMの音が興味深い様子。あのCMは何か特別な音域を使っているんだろうか?)に反応してはお喋りをし、羽の手入れをし、うたた寝をする。
だからおそらくカゴから出さなくても、そこまでフラストレーションは溜まっていないのではないか…溜まっていなければいいな…と思っている。

この間の通院時に、小動物の飼育に関する情報が載せられた手書きの小冊子を貰ったのだけど、今回の内容は「鳥の事故防止」について。
放鳥時の事故はとても多いと聞く。
インコ放鳥時は、少しの間でも目を離してはいけない。いつの間にか足下に歩いて来ていてそれに気付かず…等で悲しい事故が起こる。放鳥時に開いていたドアや窓から表に出てしまったり、ということも。
小さなインコが、人に踏まれたり、表に出てしまったら…言うまでもないが明るい未来は望めない。
家も過去に二度、表に逃がしてしまった経験がある。一度は窓から出てしまって運良く短時間のうちに発見することができた。側溝の中にうずくまっていた。普段、部屋の中で飼育されているインコに、遠くまで持続的に飛べる程の飛翔能力、筋力はなかったのかもしれない。もう一羽は戻ってはこなかった。

怪我に関しては、自分の物心も付いてないぐらい幼い頃に、遊びに来ていた兄の友達が当時家に居たインコを踏んでしまい、脚が折れてしまった。(骨折ですんだのは不幸中の幸いだったが、大人の注意の行き届かない子供だけで放鳥するのもインコには危険なこと)その時代に、インコを連れていくような動物病院は無い。母親がストローや割り箸を副え木にして手当てし、なんとか脚は治ったらしい。
しかし悲しいことに、両親の田舎へ里帰り時に、そこの家に侵入してきた蛇に飲まれてしまった。
さぞかし怖くて、痛い思いをしただろう。その子は本当に可哀想な目に遭わせた。
蛇を捕まえて腹を切り裂いたが、間に合わなかったそう。
…という話を子供の頃から何度も聞かされた。

何かの用事で目を離す前に、必ず一旦カゴに入れることでインコの身の安全を確保することができる。
カゴの中でも、窓を開けている時は、猫、カラス、蛇等の捕食者に狙われる為、目を離してはいけない。残酷な話ですが、これが現実。
とにもかくにも野生の子より、警戒心と身体能力の低い飼育下のインコにとって、カゴの外は危険だらけなのです。

夕方体重33g。
替えたての水を飲んだ後、やっぱりもどしてしまった。冷たすぎない水にして、激マズ薬は微妙に減らしてみたのだけど、何で…?
食欲は有る。
一気に飲み過ぎ?(それで もどすことってある?)
替えたての水を飲むの楽しみにしてる子なのに…原因は何?

12/27(月)
替えたての水をやや警戒気味に(そんな表情に見えた)飲む ちいちゃん。
こちらとしても「冷たすぎない水」「激マズ薬を前日よりも気持ち少な目」にしてみて、(今日はもどさないか、大丈夫か)と緊張感が漂う。
朝も夕方も もどさずに、どうやら大丈夫だったらしい。
吐き気止めが効いてきた?
吐いた原因もよく分からないが、激マズ薬のせいだろうか…?
激マズだからといって、大事な薬をあまり規定量から減らしたくないのだけど、吐くほどマズイなら仕方無い…。
帰宅直後体重34g。
食欲有り。
お喋りも絶好調。
現在ちいちゃん家の加温にも大活躍している、パネルヒーターの「ピ・ピ・ピ」という操作音の音真似を習得したもよう。


12/28(火)
替えたての水を飲んでも吐かなかった。
食欲有り。お喋りも絶好調。
仕事納めの今日は、いつもより早目の時間に帰らされた。
夕方体重35g。
竜骨突起に触ろうとすると、お腹に妙な感触がある。羽毛を掻き分けると、かさぶたのような、ゴハンの塊のようなモノがお腹にへばりついている。
何コレ…吐いたゴハンがお腹に付いて固まってる?
指でつついてみると、ちょっとやそっとじゃ剥がれそうにない感触。
もし、かさぶただったら出血してしまうし、固まったゴハンでも強引に剥がすのは痛みが伴いそう。水で濡らしてふやかしてもいいけど、濡らした部分から体が冷えそうだし…。
ちいちゃんは今は元気になってきてるし、取れそうなら自分で取るだろう。余計な手出しはしない事にする。
怪我してできた かさぶただったら、それはそれでまた一大事なんだけど…。

そういえば、一昨日ぐらいから、お腹の羽毛が不自然に乱れていた。お腹だけ寝ぐせがついてる感じ。
そのとき既にこの塊状のモノがへばりついてて、羽毛を押し上げて、羽毛が乱れてたことも考えられる。
もしずーっと付いたままだったら…次の再診で先生に相談しよう。

と、ここまで書いたところで、今お世話になっている動物病院に初めて連れて行ったインコを思い出した。

セキセイインコの寝ぐせ

高校の同級生の家にセキセイインコが数羽産まれ育てていたのだが、家族の一人にアレルギーが発症したため引き取り手を探していた。で、家に来たセキセイインコ3兄弟。
元々2羽だけ引き受けたのだが、もう1羽は、我が家に落ち着くまでに他の家を転々とした経験のせいもあるのか、人とは距離を置いているインコだった。
差し出した手には、渋々といった態度ではあるが乗ってくれるぐらいには慣れていたが、インコ同士で過ごすのが一番楽しそうだった。
アチコチの家にて所々の事情あり、人に対して心を開く余裕も無かったのか、ようやくセキセイ兄弟と一緒になれ幸せそうに暮らせるのなら、あんまり人に慣れないぐらいのことは大した問題ではなかった。
そんなセキセイ3兄弟のひとり、カイちゃん。

翼の一部の羽が、常に毛羽だって寝ぐせ?が付いている。
そのうち戻るものと思ったが、戻るどころか日に日に派手に跳ね上がっていく。
妙な寝ぐせだなぁ…と、どうにも気になって、嫌がるカイちゃんを捕まえ、翼を掻き分け見てみたら、プクッと膨らんだデキモノがある。
デキモノは日が経つにつれ、カイちゃんの顔の1/3ぐらいに肥大していった。
皮膚のピンク色をしていたのも、大きくなるごとに赤黒いような恐ろしげな色に変わってきた。カイちゃんがクチバシでつついていたことも影響しているかもしれない。
母が率先して、近くの動物病院を何件か訪ねてみたが、本を調べながら診てくれた病院で「悪性腫瘍なら翼ごと切り落とさなければ」と言われた。

翼を切り落とすなんて考えられなかった。
大体、切り落とす手術も、本を調べながらやるつもりなのか?カイちゃんは手術に耐えられるのか?翼を切り落とした後のケアはどうすれば?もっと他の治療法は無いのか?
時代と、田舎の土地柄も手伝い、インコを病院に連れて行く事自体珍しいことでもあった。
どこの先生も、カイちゃんをまともに保定すら出来なかった。

そのときに母子して血眼になって探しまくったインコの病院が、今通っている動物病院。

そこでの治療は、飲み薬と、食餌、飼育環境の改善。
外科的処置、という言葉が頭を占拠していたので肩透かしを食らったような気持ちだったが、先生曰く「シード食で栄養バランスの偏ったことによる、脂肪腫」だろうとのこと。

粟玉やヒエのミックス品、いわゆる「とりのえさ」がシード食と呼ばれている事も、バードペレットというものが存在するのも初めて聞いたし、小さなインコに小さな聴診器を当ててる獣医師も初めて見たし、人が苦手なカイちゃんが、人に捕まえられて大人しくしてる姿も初めて見た。
この先生の治療を受けようと決めた。

カイちゃんは長い期間をかけて、シード食からペレット食に切り換え、デキモノは日に日に小さく、すっかり無くなってしまった。

諦めずに病院を探して本当に良かった。

セキセイ3兄弟は、勿論全員ペレット食に切り換えましたが、長男インコだけは頑固に、一生シードしか食べませんでした…(^_^;)
人もそうですが、食習慣が確立して大人になってしまうと、もうそれを変えることは難しいのですね。
以来、家に来たインコは、出来る限り早い時期からペレットに慣れてもらってます。

12/29から2022/1/1までの記録

12/29(水)
食欲有り。吐くことも無し。
ちいちゃん家の真ん前でケータイをいじったり、絵をかいてると、ペンに向かって威嚇している。
怒る元気も出てきたのかなと思う反面、ちいちゃんは体の調子が良くない時に怒りっぽくなった事もあるので…この怒りはどっちだ…?

リハビリがてら、数分間だけ放鳥してみる。楽しそうに床を走り回っていた。
夕方体重35g。

12/30(木)
朝体重36g。
食欲有り。
吐く場面も確認せず。
ちいちゃん家の年末掃除に、カゴを解体してササッとアルコール除菌シートで拭き掃除をする。ガッツリ掃除するのは、暖かい季節の、ちいちゃんが元気な時にしよう。
少しの時間カゴから出して、一緒にTVを観て過ごしてみる。
胸のかさぶたみたいなモノがいつまでも付いたままなので、本人…本鳥は気にしてないのだろうか?とふと思った。

今までの経験上、インコは羽の手入れというものを大変念入りにするもので、異物なんか付いてようものなら、すごく神経質にそれを取り除こうとするものだった。
(因みに、念入りに手入れしていた自分の羽ですら、抜けてしまったらもう異物扱いをする子が多い)
前述の、腫瘍が出来たカイちゃんにしろ、自分でデキモノを取り除こうとしてくちばしで触りまくるものだから、何度も何度も出血してしまった。(エリザベスカラーを取り付けるのも、ストレスになって余計に神経質になってしまうし…と、すごく悩んだ)
出血して痛くない訳無いのに、それでも取ろうとする、それくらい体に付着した異物に対しては「断固許さない!」態度をとるインコが多数派で、触らないで放置してる子は稀だった。
ちいちゃんは稀なタイプらしい。
手の上で寛ぎながら羽の手入れしていても、胸のかさぶたみたいな異物を触るのは少しだけ。
雛のときから、細かいことはあんまり気にしない子だった。

夕方体重37g。


12/31(金)
朝体重35g。
今日は何か覇気が無い気がする。
胸のかさぶたみたいなモノが無くなっていた。人に触られたから、ちいちゃん自身が気になって取った?ヘタに触るんじゃなかった。余計な事をしてしまった。
夕方体重35g。
夕方の、替えたての水でもどしてしまった。
リハビリがてら短時間だけ、と思ったけど、放鳥するのはまだやっぱり早いのかもしれない。
暖かくしているつもりでも、カゴの中のように部屋を、28℃以上に保ててはいないだろうし。
しばらく放鳥はやめよう。
焦って本当に余計な事をしてしまった。

2022/1/1(土)
朝も夕方も、もどしてしまった。
食欲は有る。
お喋りもする。
けど、何かやっぱり覇気が無い気がする。
夕方体重35g。

先月、声をかけても目も開けてくれないぐらいグッタリしていた頃に比べたら、随分元気になったのだから。
体重だってあんなに落ちていたのだから、元気になるのに時間がかかって当然だろう。
痩せて消えてしまいそうだった子が、確実に一歩ずつ前進しているのに、健康上特に問題の無い自分が、情けなくじめじめと考え込んでも何の解決にもならない。
ゆっくり、本調子に戻るのを見守ろう。


夜ご飯は外に出ていた。
帰ったら、ものすごい大音響でおかえりコールをしてくれた。

誰が、覇気が無いって?(^_^;)


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