創業41年初挑戦!真空熱処理屋のワークショップ!
当社は1983年創業。
過去41年間、
企業展に出展したり、ワークショップを開催した経験が無かった。
2024年5月21日。
三代目として僕に代替わりし、
今回、創業史上初めて企業展に出展させて頂きました。
それがこちら!
小牧市主催のこちらのイベント。
開催場所は小牧市にある「小牧市中央図書館」
2021年に小牧市に新しく誕生した図書館で、
外観の美しさと、デザイン性が非常に高い内装で
小牧市民の誇りの1つと言えるほどの素晴らしい施設。
当イベントはものづくり特化の企業展で、
こまき市民活動ネットワーク様から指名を受けた企業が出展できるという、僕らからすると非常に敷居の高いイベント。
なんとも光栄なことに、
当社にお声がかかった。
「41年間、企業展の経験が一度も無い」
「ワークショップの経験もアイデアも無い」
「自分たちの仕事を簡潔に説明できない」
そんな悪条件で満たされている当社にお声がかかった。
不安しかないような現状だったけど、
なんとも光栄なこのチャンスを見逃すわけにはいかず、一つ返事で引き受けた。
当日、僕の他に常駐してくれる社員さんが2名。
前日までの準備はもちろんのこと、
ブースの設営や飾りつけも初めてのこと。
慣れない手つき、隠せない緊張の中、
どうにかブースが完成。
良い感じの雰囲気のブースが出来上がり。
今回当社が行ったワークショップがこちら。
当社の主なお仕事は「真空熱処理」と「真空表面処理」。
「真空熱処理」とは、
真空状態で鋼を熱し、一気に冷ますことで鋼を硬くする技術。
「真空表面処理」とは、
真空状態で鋼と原料を化学反応させ表面にチタン膜を成膜する技術。
この技術を注ぎこむことで、
ただの鋼板を世界に1つだけのネームプレートに変貌させる。
それが今回のワークショップ。
こちらのネームプレートは生のまま。
(熱処理をしていないため、柔らかい状態)
そのネームプレートに対して、
焼入れを施してある刻印を使い名前を打ち付ける。
こちらは焼入れ済みの鋼。
(熱処理をしてあるので、硬い状態)
熱処理をしたもの、していないもの。
それぞれで硬さが全く異なる鋼になる。
この2つの鋼を重ね合わせ打ち込むことで、
ネームプレートに名前が刻印されていく。
こんな感じで名前が刻印されていく。
今回、はじめてのワークショップということで
どれくらいのネームプレートを用意するべきか、全く分からなかった。
かなり強気に50枚用意して挑んだ結果、、、
お昼過ぎには、
なんと完売。
完売後の数時間は、
何人もの方にお断りしなくてはならない状況に。
(お断りした方々には大変申し訳ございませんでした。)
こんな感じで、めちゃくちゃたくさんの方が参加して下さり、
終始人が途切れることがありませんでした。
たくさんの方から差し入れを頂いたり、
社員がご家族を連れて遊びにきてくれたり、
しまいには当社のブース後ろでカフェみたいな感じでたまりだしたり。
何とも言えない素敵な空間が作り上げられていました。
今回の企業展において
当社のブースに足を運んで下さった方々
ワークショップを体験して下さった方々
一緒の空間で出展した企業のみなさま
そして、お手伝いをしてくれた2人。
本当にありがとうございました。
みなさんがいてこそ、
今回の出展が実りある素晴らしいものになりました。
心からお礼申し上げます。
また、お声がけ下さった
小牧市、こまき市民活動ネットワーク様、
誠にありがとうございました。
この度は大変光栄でございました。
今回のワークショップで刻印して頂いたプレートは、いったん社内に持ち帰り、各処理を施してから郵送でのお届けとなります。
全ての処理を施した完成品プレートがこちら。
全体の流れとしてはこんな感じ。
1.ワークショップにて刻印体験
⇩
2.TiCコーティング(真空表面処理)
※処理時間:約15時間
⇩
3.真空焼入れ
※処理時間:約10時間
⇩
4.焼き戻し
※処理時間:約3時間
⇩
5.磨きラッピング
※処理時間:約15分
⇩
6.検品
⇩
7.郵送
5.磨きラッピング作業については、
当社の職人たちが1つ1つを丁寧に磨きあげ、
高級感のある光沢と艶のある肌感を作り上げています。
たくさんの方のご協力によって
今回の展示会は無事に成功しました。
創業41年。
初の挑戦は無事に成功!!!
また来年(2025年)も既にお声がけ頂いておりますので
ぜひお近くの方はお越しくださいませ。
次回用意するプレート枚数は50枚と言わず、
100枚くらいはご用意できるよう精進します!
素晴らしい経験をありがとうございました!!