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撮影の裏側①

初日の朝はロケから始まり、クランクインの瞬間に立ち会うことが出来て「いよいよ始まるんだなぁ」と鳥肌モノでした。
諸事情により当初の予定から1時間前倒しでの撮影開始となったものの、陽射しもちょうど良く、翌日まで含めて結果オーライなことがたくさんあった現場の幸先の良いスタートといった感じです。

クランクイン直後、カメラチェックをする神谷さん。

髪型、衣装、話し方など役者さんたちとディスカッションしながら構築した人物像も相まって「自分が考えたキャラクターが存在している」という、これまでとはまた異なる手応えを覚えました。
特にアカリに関しては一緒に暮らしている相手が演じるからこそ、普段のイメージとの乖離もあってこの最終的なビジュアルを見るまでは朧げな部分があったので、自分の中ではやっと輪郭を捉えることが出来ました。

メイクだけでなく、音声や演出等この2日間で最も多くの役割を担ってくださった汗 だく子さんにも本当に感謝!

いざ撮影が始まって、個人的にとても贅沢な体験だと思えたのは、ほぼ「順撮り」で進められたこと。書いて字の如くシーンの順番通りに撮影する手法なんですが、映像作品というのは様々な条件下で作られるので、なかなかそうもいかないのが現実だったりします。
例えば映画1本の撮影が全体で1ヶ月かかるとしても、役者さんのスケジュールによってはメインキャストであろうと数日しか参加できず、そこに合わせて調整せざるをえないため、実際の撮影時にはシーンが飛び飛びなんていうことは珍しくありません。
同時に撮影場所の制約なども発生するため、時間内に撮り切らねば!という緊迫感が現場に漂っていたりもするそうです。
今作は自主制作かつキャストもスタッフもミニマムなので、こういった苦労は少ない方だと思うのですが、役者さんのメンタルやシーン毎の整合性を考えれば、やはり順撮りがベスト。
これはプロットの段階からそうなれば良いなと考えて書いていましたし、最終的にはこのスケジューリングに落とし込んでくださった制作サイドのおかげで、予定通り物語の前半部分をまるっと撮り切ることが出来ました。

絵コンテ含め、撮る側の脳内にきちんと完成形の画があるからこその的確な進行でした。

そして、整合性でいうと今作において肝だったのが消え物(作中で実際に飲み食いする類の小道具)のケーキ。物語中盤はこのケーキを食べながら会話をするシーンがメインとなるため、こればっかりは崩れ方などの誤魔化しが効かず、かつケーキを何個も買うわけにもいかないので、ちょっとした緊張感もありました。
というか、箱に入ったケーキを取り出して撮影用のお皿に移すのはボクの役目だったので、勝手に緊張していただけかも知れませんが(笑)。
ケーキは役者さんのリクエストを元に神谷さんに選んでいただき、鮮やかな色合いが見映え的にも凄く良かったと思います。
もちろん撮影後には全員で美味しくいただきました!

オフショット?

カフェでの撮影が終わり、陽が落ちてからの屋外のシーンを撮りに行ったのですが、強風のため音が綺麗に撮れず途中で断念。近くの神社でみんなでヒット祈願をしてこの日は解散することになりました。

2日目に続く!

スタジオ放課後の作品はこちらから↓
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