〇〇女子から透けるオジサン臭
〇〇女子ってざっくりしたカテゴライズして、いかにもPRしてますってフリするのまだ世の中のおじさん(的な価値観を持つ人)達は懲りてないらしい。
美術館女子に感じる私の嫌悪感を書き出しました。
美術館女子って何?
☑︎ 各美術館とAKBのコラボ企画
☑︎ 女子目線で美術館の良さを発信
地域に根ざした公立美術館の隠れた魅力やアートに触れる楽しさを、“映える写真”を通じて女性目線で再発見していく連載「美術館女子」(随時掲載)。ナビゲーター役には、読売新聞の各地域面と読売新聞オンラインで「月刊チーム8」を連載中のAKB48チーム8を迎え、「もしチーム8のメンバーが休日に美術館にふらりと遊びに行ったら」とのコンセプトで、写真家の大村克巳が美術館とメンバーのコラボ写真を撮影していく。
溢れる違和感
☑︎ 女子目線って言うけど、女子の感想がなんか少ない
☑︎ 誰得の小説風味な文が完全に消費されるストーリーになってる
☑︎ 結局おじさんが可愛い女の子を撮りたかっただけの写真に見える
☑︎ 女子目線って言うけど、女子の感想がなんか少ない
各作品にちょろっと感想がついてるんだけど、なんていうか、作品のこと全然推してない。
パワーとかふんわりした言葉や、映えるスポット的な感じで、基本的に感想がめちゃくちゃ短い。
あと、無知な女の子の設定なのに、なんか巨匠の名前が出てきて有名とか言っちゃうあたり、知識マウントがポロリしちゃってて逆にハードル上がってない?
無知でも作者の名前は知ってないといけない、みたいな。
正直、ゆうこりんみたいな映えへの執念から生み出されるハウツーとか、その場に立ったエモみみたいなものが全然感じなくて、それだと推しのオタク以外行かなくない?
文字の大きさ的にも、感想が完全に添え物扱いなのどうかと思う。
☑︎ 誰得の小説風味な文が完全に消費されるストーリーになってる
時々、よくわかんない誰目線?の小説みたいなのが挟まってるけど、これが何なのか教えてほしい。
各写真のコメントとギャップがありすぎてついていけないかも。
なんか雑誌とかにたまに挟まってるけど小説っぽいけど、アレっていけてる作家さんが書くから短くてもめちゃくちゃエモいのに、いきなり出されても…。
なんかこれ既視感あるなって思ったら東京女子図鑑。
東京女子図鑑も、港区女子っぽいキラキラ感を出そうとして、ズブズブに昭和オジサン世界をまき散らしてる訳だけど…こっちも負けてないんじゃないかな!
☑︎ 結局おじさんが可愛い女の子を撮りたかっただけの写真に見える
なんか写真の色味もそうだし、構図もそうだけど、単にアイドルと作品のグラビアなんですよね。
お友達と行くとかじゃなくて、全体的にデートっぽいんです…なんか。
正直言ってデートに行ったところで、大概の男はエモい写真なんて撮ってくれません!
(同様にインスタ映えに興味ない女の子もエモい写真は撮ってくれません)
同じ価値観の女子同士で行ったとして、iPhoneでバリバリに加工するわけで、こんな写真撮って帰る訳ない。
つまり、なんの参考にもならない。
しかも衣装替えまでしてデートコーデとか挟んでくる時点で、やっぱりオジサン向けなのでは?
もう〇〇女子というカテゴライズやレッテルにうんざり
☑︎ 歴女や刀剣女子ってラベリングして当の女子たちに嫌われたのに学習してない
☑︎ 結局、今美術館に脚繁く通ってる女子を疎かにしすぎ
別にインスタ映えに夢中な事は否定しない、だけどどうして若い女はインスタ映えじゃないと美術館に行かないって決めつけられなきゃいけないの。
そもそも美術館に来てる若い子だってそこそこいるでしょ。
丸の内周辺とかよくいるじゃん!
好きな展示だったら映えとか関係なく行くし、インスタだってそれなりに行ってきたって報告は見る。
そこで〇〇女子なんて言われた日には、会場にいるだけでインスタ映え女のレッテルを貼られ、マウンティングおじさんに付き纏われ、折角の休日が嫌な思い出に変わるのだ。
結局、どこにも向いてない
☑︎ 単なる美術館使ったグラビア
☑︎ 友達と行って盛り上がることが想定外っぽい
☑︎ どこを切り取ってもオジサンっぽい
女性誌見てもわかるけど、ハウツーのない特集なんて実用性皆無過ぎて、ただのグラビア企画なんですよね。
お友達同士で行ってiPhone持って撮りっこして、はちゃめちゃに加工するのに、単なるアイドル持ってきてプロに上手いことって、ちょっと粗だけ消して〜みたいな写真を載っけても真似できる要素皆無すぎて、便所紙ほどの役にも立たないです。
そもそも美術館って鑑賞することが目的なのに、インスタ映えとか言ってるけど、ほなパシャパシャしまくってて落ち着けるかいな…。
撮影okな場所かどうかも明記されてないし、撮影エリアにじっくり見たいものがあった日には、他の鑑賞者にとって地獄では?
しかも撮りっこするなら友達と行くし、それなのに女の子同士で行くと〜みたいな空気感がまるで無くて、完全にカメラマンを連れ回す女子目線()でしかないの、一般女子()からすると疎外感しかない。
なので、どこを切り取っても圧倒的にオジサンの匂いのする、徹頭徹尾オジサンの自己満企画って感じ…。
正直、「美術に知識も興味もない無知な若い女はインスタ映えで釣れる、取り敢えず来てくれたら無知な女に美術の良さを啓蒙してやる、無知な女を餌に馬鹿な男を釣ろう」みたいなクソド昭和のマウンティングオジサン臭が半端なくて無理です。
まとめ
☑︎ 安易に〇〇女子とかつけない
☑︎ ターゲティングをきちんと設定して、ターゲットに合った媒体と組む
☑︎ 一般人を想定するならハウツーもつける
〇〇女子なんて言葉、基本的に相手を格下と思ってないと出ないし、仮にも将来の優良顧客かも知れないのに、そういうことやりますか?
仮にそれが得意先の男性社長だったとして、いきなり〇〇男子ってラベリングしますか?
既存顧客を大事にしつつ新規開拓するなら、安易なラベリングやレッテル貼りはしない方がいいと思ってます。
インスタ映えに目がない女子なら、それこそインスタとかSNSで強いメディアと組むべきです。
女子高生にアピールするのに、オジサン雑誌で特集しても見るわけない。
今回だとAKBのファン以外にはターゲティング出来ていないと思うし、本来目指すべきターゲットから大分外れているのでは?
ターゲティングをしっかりやって、媒体を選定する過程でターゲットとなる世代の女性目線が入ってたらこんなにもズレないはず。
最近のインスタ映えは、真似のしやすさや、情報量の適度な多さが求められてることを鑑みても、あっさりとした感想にグラビアだけってあり得ないです。
いいねよりも保存の方がインプレッション的に大きいので、情報量がない記事はまず保存されないですし。
女性向けで「真似したい&真似できる」と思われるようなコンテンツになっていない限り、単なる可愛い子のグラビア特集で終わりです。
正直、オジサンに対するステレオタイプを捨てたいし、良い男性も世に中には沢山いる事を知ってる。
でも正直こんな事を(失礼な)オジサン達からされ続けてきた過去は否定出来ないし、この(クソド昭和オジサンという)ステレオタイプを葬り去るためにも、さっさとアップデートされて欲しい。