他人と協力すること
人に何かを説明するのがとても苦手です。
私はいつも自分のことしか考えていないし、自分のことで精一杯です。そんななので、他人にわかりやすく何かを説明することなんてかなり難易度の高いことなのです。
まず、自分と相手との共通認識の確認からして困難が生じます。自分が説明されてわかりやすいように相手に説明しようとするとたいてい上手くいきません。自分が前提としている事柄が、相手にとって前提ではないことがよくあるので、説明に使う言葉や物事の理解に齟齬が生じます。
要するに、自分の言うことをわかってもらいたかったら、まず相手のことを理解する必要がある、ということなんだと思います。
それが面倒なんですよね、私。
相手のことを理解するのが面倒だから、自分のことも説明しようとしない。誰かと協力して進めたほうがより大きな結果につながるようなことでも、自分ひとりでやった方が“その場”は簡単なので、ついつい一人で進めてしまうのです。なので、自分が一人でできる範囲のことしか成し遂げられません。
相手との共通認識に対して、“余白”というか“遊び”の部分が不快なのだと思います。自分が認識しているのとまったく同じように相手にも認識していて欲しい。その前提があって説明したい。
到底できない話です。違う人間、違う個体なのですから。
他人との間に必ず存在する“隙間”を許容できないと、自分一人でできる範囲のことしかできない。でも他人との“隙間”を許容できたうえで協力することができれば、もっと大きな、もっとたくさんの、もっと楽しいことができる。
世の中、というか毎日の生活は、ぐるぐる周り回って考えないと納得できないことだらけ。
そろそろヒトとしての寿命も半分近くなってきているので、いいかげん他人と協力すること、協力を仰ぐことを面倒だと思わないこと、自分を自分の言葉で相手にわかるように開示していくことを頑張ってやっていかないといけないなと思ったのであります。
所詮、一人でやれることなんてたいしたことないからね。自分が頑張れば広がる世界があるなら、頑張ったほうが良いと、いまさらながら思ったのですよ。