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自分探しをして数十年、いまだに自分が見つからないまま棺桶に近付いてる毎日

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最近の記事

辻仁成⑦(番外編)~今川勉という男

 仁成の引退コンサートから10日以上過ぎました。  いざコンサートが終わると、さて何を書こうかと思ってもなかなか頭の中がうまく整理されず、何か書こうにも書けないエアポケットに嵌っております。    そこで、仁成の永遠のパートナー(だとECHOESが解散して遥か経過した今でも思っている)である今川勉が2020年にこの世を去った際、Instagramに書いた文章をこちらに転載&編集&追記します。  ECHOES時代の仁成のことは何となく知っていても、ほかのメンバーのことはあまり

    • 辻仁成⑥~2024/8/7 大阪フェスティバルホール ライブレポ

           2024年8月7日。自分は大阪にいた。  辻仁成のラストライブに参加するため、大阪フェスティバルホールにいた。  厳かな雰囲気を醸し出す、赤い絨毯の敷かれた階段を上って入口に入ると、グッズ売り場に長蛇の列が出来ている光景が目に入ってきた。  まだ開演までは時間あるし、アクスタ買うかと並びの列に混ざる。そして近づくにつれ、商品リストのポスターが見えた。     え?あれ!?アクスタ売り切れじゃん!?  やられた。さすがに完売はないだろうと高を括っていたらこのザマ。事

      • 辻仁成⑤(番外編)~複数回の奇跡

         ECHOES LIVE RUSTから4年が経とうとしていた。  LOST CHILDは大学生となり、それなりな日々を過ごしていた。  そんなある日、FMラジオ番組の公開収録に、アルバム『第三反抗期』のプロモーションで辻仁成が来るとの知らせを聞く。そりゃ見に行くよね、と約4年ぶりの仁成に会えることを一日千秋の思いで待ちわびていた。  そして迎えた当日。大学の授業を終え、収録現場となるレコード店の公開スタジオの前に着く。見に来た観客は20人程度。まあ平日の夕方だし、そんなに人

        • 辻仁成④(番外編)~LOST CHILDの聖地巡礼 

           前回の記事から反応を多くいただき、非常に驚いております。  X経由で公式のTSUJIVILLE & 地球カレッジ(@chikyuu_collega)様を始めリポストしていただいた方々、リポスト経由で記事に辿り着き読んで頂いた方々、皆様に感謝申し上げます。  宜しければ、今後の励みとしてスキ&コメントを残して頂ければ幸いです。  さて、今回は趣向を変え番外編として、最初で最後となったECHOESのライブに行った時の思い出を語りたいと思います。  中二の時にオールナイトニッポ

        辻仁成⑦(番外編)~今川勉という男

          辻仁成③~ECHOESの曲の世界

          『ECHOES=作家の辻仁成がやってたZOOが有名なバンド』  世間一般での認識はこれでほぼ間違いないだろう。  福山雅治をはじめ、いろんなアーティストがカバーしている『ZOO』。たぶんもう少ししたら学校の音楽教科書にも載るのではないかと。   でも『ZOO』、あとは『GENTLE LAND』『Alone』くらいしか有名になっていない現状が、もっと広まってほしい曲がわんさかあるんだよと、個人的には歯がゆい思いをしているわけで。  実際にECHOESをリアルタイムで聞いたこ

          辻仁成③~ECHOESの曲の世界

          辻仁成②~作家つじひとなり

           前回の投稿の最後に、すばる文学賞を受賞したことをサラッと書いたが、受賞してからの数年間の作品は読んでて「肩に力入ってるなあ」と正直思っていた。  特に思ったのが、小説ではないのだけれど初のエッセイ集『ガラスの天井』を読んだ時だった。  一つ挙げると、買い物でレジに並ぶ覇気の無いサラリーマンの列にゾッとしたり、でもレジのお姉さんが自分だけには買い物袋を差し入れてくれたとか、え、これって選民思想かい?どうしちゃったの仁成・・・と読みながら心配になった。  が、その後同年に発表さ

          辻仁成②~作家つじひとなり

          辻仁成① パーソナリティではなくDJとしてマイクに向き合った彼

          【辻仁成】 この漢字三文字を何と読むか?  多くの人は『つじひとなり』と読むであろう。作家やシングルマザーとして世間に広まっているのが『つじひとなり』。  それに対してミュージシャンや映画監督として活動している際の読み方が『つじじんせい』。個人的には『つじじんせい』と脊髄反射レベルで読んでしまう。  初めて辻仁成(以下仁成)というのを知ったのは中学生の時。  当時聴いていた鴻上尚史のオールナイトニッポン(ANN)のエンディングで流れていた曲のメロディと歌詞が非常に耳に残り、

          辻仁成① パーソナリティではなくDJとしてマイクに向き合った彼

          夜道雪①~ROLLING STONEの三年間~

          1.初めて夜道雪を知り、初めて会った2015~個人的回想  夜道雪の存在を始めて知ったのは、彼女が夜道雪となる以前の名前の2015年春先だった。  Twitterで流れてきた画像を見て、「何この娘、すげえ可愛い、北海道の娘なの?」と気になり、すぐさま彼女のTwitterアカウントをフォローした。  雪のような透き通る白い肌、くりっとした黒目がちの瞳、清潔感あふれるショートカット、大人のようなキリっとしたシャープさと年相応の幼さが混在した顔の造り、画像から見る彼女の全てが

          夜道雪①~ROLLING STONEの三年間~

          アイドル現場での共存を今一度考える

          1.はじめに(長過ぎる序章)  前回の DEMON FACTOR についての記事から早や数か月、書こう書こうと思ってもなかなか書く気力が起きなかったダメ人間です。    さて、否が応でも年輪を刻んできて、頭の中は常に中2男子の放課後であっても社会的には大人という人種カテゴリーに入っている自分ですが、昔から続いている趣味のひとつとしていろんなライブに行っております。ソロアーティストやバンドや地上地下問わずアイドル、箱もドームやアリーナやホールにライブハウスと、それなりに見てき

          アイドル現場での共存を今一度考える

          俺の地下ドルへの偏見をとっぱらってくれたDEMON FACTOR

          1.はじめにDEMON FACTOR (以下DF)とは札幌で活動しているアイドルグループで、幾度となるメンバーチェンジを経て2022年で活動3年を迎えた。 母体はメイドカフェあみゅーるで、メンバーはそこで働いているメイドである。 自分が初めて見たのは2020年の春頃で、最初の感想は「え、地下ドルの楽曲なのにこんなにかっこいいの!?」という、それまで抱いていた地下ドルへの偏見を見事に取っ払ってくれた。 2.現メンバー結成から現在まで幾度とメンバーチェンジを繰り返し、一時期は結

          俺の地下ドルへの偏見をとっぱらってくれたDEMON FACTOR