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変わった体操を15年続けた結果...
2007年の5月
ある日、突然、僕は、「あへあほ体操」という独自の体操を作りました。
「あーへーあーほー」と繰り返し言いながら「へ」と「ほ」で、お腹を凹ませる。
たったこれだけ。
はじまりは生徒さんの一言から
当時は、ふつうの健康体操をやっていました。
でも、ある日、生徒さんに「先生の運動は効果あるんだけど、家に帰ったら忘れてしまうの...」と言われて、その後に「運動ってインパクトが必要なんじゃない⁈」ってアドバイスを頂きました!
運動とインパクト??
たくさんの専門書を読み漁り、資格をとって、勉強会に行きまくって、効果性を追求していた僕には、衝撃的な一言でした。
そんな発想なかったですし、もちろん、どの専門書にも書いていないし、偉い先生達もそんな事言っていませんでした(笑)
でも、なんか凄く納得したんです。
いつも真面目に運動してくれていた生徒さんの言葉だったから特に説得力を感じたんです。
それで、インパクトがあって忘れないユニークな発声体操を作りました。
なぜ、あへあほ??
ポイントは、ハ行の発声なんです。
口の前に手を当てて、「マミムメモ」と「ハヒフへホ」を発声してみて下さい。
手のひらにかかる息の強さを比較してみて下さい。
どうでしょうか?〈中略〉
実は、ハ行は、凄い言葉なんです!
「ハヒフヘホ」を言うだけで、お腹の奥から息を力強く吐き出せるのです。
作った翌日、生徒さんに披露。
「あーへーあーほー」と繰り返し言いながら「へ」と「ほ」で、お腹を凹ませて!
みんなビックリしていたけどやってくれました。
みんなでやったら一体感を感じて楽しくて、何より、お腹にしっかり効く。
1人勝手に期待しちゃったんです。
あへあほ体操の未来にワクワクしてきたんです。
この腹筋運動をベースに運動プログラムを作ろうと決心しました。
どうなるか分からないけど、とにかく続けよう!
「あーへーあーほー」をその日から毎日、伝え続けたんです。
継続しても上手くいかない事がある
新しい事なんて、最初は上手くいかない事がほとんど。それは重々承知の上で、試行錯誤しながら続けていきました。信じるしかないんです。
僕の場合は、「あへあほ」という変わった名前の体操だったので、注目はされるんだけど、信頼は全くされなかった。ふざけているって、ずっと見られていました。面と向かって怒られた事もあります。
「名前が悪いんでない?変えたら⁉︎」って、何回も言われたけど、この言葉じゃないと全く意味がなかった。
頑固に名前を変えなかったら、予想通り、険しい道になりました。
3年ぐらい公共施設(札幌市の施設)で、「あへあほ」の言葉が使えなかったんです。
札幌市の広報誌に「あへあほ体操」って載せられない...
新しい言葉にこんなに抵抗感があるなんて、やってみないと分かりませんでした。
確かに、「あほ」とかついてるけど、
何度も、何度も、「あほ」じゃなくて、「あへあほ」なんです! って、伝えていました。
ヨガとか、太極拳とかは、いいのに「あへあほ」は、ダメ…
あへあほ体操教室を展開していきたいのに、
なかなか前に進まない。
継続しても成果が上がらない....
半分ふてくされた状態だったけど続けてみました。
関わる人達に、とにかく、しつこく、伝え続けていました。
長いトンネルを歩きながら「あへあほ」言い続けてみました。
継続すると成果が上がる時が少しある
続けていくと協力者が集まって、僕に代わって直談判してくれる方が現れてきたりして、「あへあほ」がOKになっていったんです。
諦めず愚直に続けていたら、思い描いた成果をあげる時がきたんです。
そこからは、結構早かった。
札幌市主催の体操教室やスポーツクラブ等で、ヨガ、エアロビクス、太極拳にならんで、「あへあほ」が登場し始めたんです。人気クラスになっていきました。
スタジオに70名ぐらい集まってくれるようになってきたんです。
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僕の指導ノウハウを継承してくれるインストラクターを43名育成し、教室は、2019年まで100クラスを展開しました。
雑誌で特集されたり、
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テレビで特集され、書籍を商業出版したり、
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努力が報われる事がたまにあることを知りました。
称賛されて気分がいいことも、調子に乗りそうになる事も学びました(笑)
そうやって、「頑張って良かったぁー」って思ったのも束の間、またトンネルに入ります。
2020年のコ◯ナで、僕らの活動拠点であるスポーツクラブ等が「感染危ない」と名指しで報道されるようになり教室の休講や閉鎖が相次ぎました。
スポーツクラブで、70人ぐらい集めて発声していた「あへあほ体操」は、完全アウトですよね(^_^;)
またまた、トンネルに入りました。
人生なんて、そんなもの!!
人生の8割ぐらいトンネルの中
みんなトンネルにいる時間の方が長い。
だけど、そっちの方が学ぶんです!!
今まで向き合ってこなかったオンラインに力を入れ出しました。
毎朝5時からLive配信アプリを使って、体操配信をやりはじめました。
結局、早朝配信は、約2年続けました。
さらにオンライン教室「あへあほクラブ」を立ち上げて、少しずつ全国に生徒さんを増やしています。
精神科病院など、医療機関との連携も強めていきました。
継続を諦める時期
ピボット(pivot)という言葉を知っていますか?
起業家なら知っている用語で、
企業経営においての「方向転換」を表していて、
スタートアップ企業のほとんどは、当初の事業から大きく軌道修正して上手くいくパターンが多いんです。
当初のこだわりをなくして、柔軟に「方向転換」すると上手くいくケースが多いらしいのです。
「あへあほ」は、絶対にピボット(pivot)しない。今さら「あへあほ」はやめない。
他の事は、柔軟にピボット(pivot)するつもりだけど、あーへーあーほーは、発声し続ける。
何かに挑戦して、確実に報われる保証なんてない。だったら、自分で決めさせてもらう。
そんな意地っぱりな精神で、ここ数年活動しています。
しつこく伝え続ける
「成功するのに最も確実な方法は、常にもう一回だけ試してみることだ。」
って誰か(偉人)が言った言葉が好きです。
この体操を15年続けて分かった事もあるんです。
何でも、一回だけではなかなか伝わらない。
100回とか、1000回でやっと伝わったり、
15年言い続けてやっと伝わる人もいるし、まだ伝わっていない人達がいる。
続けるしかないんですね。
おはようございます!
— しもの まさひろ/あへあほ体操オンライン@札幌 (@aheaho) March 30, 2022
昨日、何気なく10年前の雑誌記事を見たら、今も同じ事を言ってるなぁーって、思ったんです。
「成長してないなぁ」とも言えるけど、「ブレてないなぁ〜」とも解釈できる。
後者を受け止める事にします。
じゃないと、僕の10年が報われない(笑)#朝活 #あへあほ体操 pic.twitter.com/2lfAKR1w07
同じ事をずっと言い続けていこうと思っています。
「あーへーあーほー」と繰り返し言いながら「へ」と「ほ」で、お腹を凹ませて。