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エッセイ

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エッセイを中心とした書き物置き場
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散髪難民

常連の憂鬱 なじみの店があるというのは幸せな事である。 それは飲食店然り、好きな洋服店然り。 気心知れた店員との繋がりは、人生の彩をより濃いものにしてくれる。 いつものと言えば出される料理や、新作を紹介してくれたりと、 一見様では味わえない特別な関係がそこにはあるのだ。 ”一見”とは対極の存在”常連”のことである。 しかしながら”常連”が良いことばかりではない。 常連とは言えば、店側との交際関係であることに他ならない。 他の店舗に行くことは浮気を意味する。 よく聞く浮気

性格と好きな音楽の関係性について

「歌は世につれ、世は歌につれ」とはよく言ったもので、歌は時勢の影響を受けて変化し、世のさまも歌の流行によって影響されるということである。 昔の歌を聴くと当時の情景が思い起こされて、懐かしい気持ちになったりするのもオツなもので、まるで古い友人との昔話に花が咲くような面白さがあるのだ。 また、景気がいい時は暗い歌が流行り、 景気が悪い時は明るい歌が流行るというのもよく言われることであり、流行曲と歴史を照らし合わせてみるのも大変興味深いものなのかもしれない。 好きな歌は人それぞれ

お酒が飲みたくなる話

こだわりの果て貴方は”こだわり”というものを持っているだろうか。 こだわりとは、良く言えば妥協を許さない玄人気質なところであり、悪く言えば細かい事へ執着し、頑固で融通が利かないといったイメージだろう。 ”こだわり”というと大そうなことに聞こえてしまうかもしれないが、少なからず自分ルールというものを胸の内に潜めているのではないだろうか。 そういう私にも”こだわり”とも言えない”こだわり”を持っている。 コートと言えば”トレンチコート”だし、歩き始めは左足からでないと気が済まな

鬼軍曹

社会人たるもの、身なりには気を付けなければならず、自由気ままな髪形というわけにもいかない。黒髪で短髪といった清潔感溢れる出で立ちであれば、昭和を生き抜いてきた男達からの評判が良いのは確かだ。   新卒で入った企業の本社には、自衛隊上がりの役員が在籍しており、身だしなみに対しての厳しさは有名で、諸先輩方も指摘されないよう神経を張りつめていた。 一見すると細身の老人にしか見えないが、目の奥には何とも言えない圧がある。   「軍曹には気をつけろ。」先輩社員から最初に教わったものと言

れば面白い

趣味について巷には数多の趣味が転がっており、拾うも捨てるも人様々だ。 たまたま拾ったものが、今後の人生を左右するほどの情熱や興奮を与えるものもあるだろう。 結果的に幸か不幸かはわからない。ただそういったものに巡り会えるというのは誠にうらやましいものである。 お見合いなどで「ご趣味はなんですか?」など聞かれようもんなら、間髪入れずに「週末はオペラ鑑賞を少々」や「知り合いの起業家セミナーへ」などと、高尚な趣味を嗜んでいる様を揚々と語りたいところではあるが、実際には映画鑑賞や読書