【詩】テレビ

むかし家にあつた 小さな16インチのテレビに
毎日 かぶりつくやうにして魅入つてゐました
どのやうな番組を見てゐたのか
思ひ出すことはできませんが
「目が悪くなるから離れて見なさい」と
気に掛けてくれたことは覚へてゐるのです