【詩】映画

映画が死ぬほど好きな
ある漫画の登場人物が
「人は死んだら映画館に行く」
と云つてゐました
その映画館では
自分が主人公の映画が上映されてゐて
自分の下手な演技を大画面で観せられます
たぶん 恥づかしさの余り 
観てゐられないものかも知れませんが
今まで観たどんな映画よりも
泣けてしまふと思ひます