ヲタクが人生で初めてサイズ計測&フィッティングに行ったレポ
「手渡されたそれは私なら絶対に選ばないようなゴージャスなレースがあしらわれたブラジャーで───死ぬほど私に似合っていた」(引用元:『ランジェリー・ブルース』ツルリンゴスター/KADOKAWA)
今まで何となくでしか自分のバストサイズを認識していなかった私がフィッターという存在を知って「フィッターさんすげー!」となった漫画の冒頭なのだが、この言葉の"伏線"を一年後に自分が回収する事になるとは...…。
「大半の方がみんな自分の胸のサイズを2サイズ間違えているのよね」
そんな話を何処かで聞いてそんなにも違うの!?と驚き自分の認識しているバストサイズから2カップ数える私。
「そんなまさかなwww 違っても私の場合は1サイズだろwwwww」
..…。
.......……。
ちょっと不安になって気になり始めた。
「よし、測ってもらいに行くか」
そんな訳で測ってもらうならどこのお店がいいのか。そもそも測ってくれるフィッターさんがいるようなお店が近所にあるのか吟味しているうちに我が地元鳥取県には存在しないことが判明したので、近々予定のあった神戸三ノ宮のRisa Magli三宮店へ向かったのである。
実はこのRisa Magli三宮店は一年半前にもお店の前に来たことがあるのだが、その時の私はブランド名を知らなかったし一緒に歩いていた神戸の友人に「入る?」と『気になったら入ればええやん精神』で言われたがスルーしてしまった。なんせ両方ただのヲタクである。この時の目的地はアニメイトだし、ファッションの嗜みなどほぼ無く、めんどくせーのでUNIQLOとしまむらとネットで済ませてしまうのだ。(私は辛うじてHoneysに行くが田舎在住故に店が無いのでお洒落などこの程度。)
だから当時は冗談で茶化されたのかと思ったし、リサマリ(以降カタカナ)三宮店の外観を見るまで以前スルーした事など忘れていたのだ。
「思い…出した.....…!」
重要な事を思い出す二次元の主人公よろしくそんな事を心のなかで呟きながら、いざリサマリへ。
店内はアーケード街の一角にあるのでそんなに広い訳ではない。駅構内にある小規模のコンビニくらいの広さだ。
「いらっしゃいませ^^」と店員のお姉さんに声を掛けられた私は意を決して
「あの、すみません…。フィッティングをお願いしたいのですが…」
と言ってみたけど、お姉さんはきょとん。
アルェ!?間違えた!?フィッティングじゃない!?なんて言えばいいの??と焦ったので「あっ、えっと、サイズを測ってもらいたくて....一回も測ったことがなくてェ…...…(ごにょこにょ」と付け足してみたら
「あぁ!かしこまりました。ではお好きなデザインを3つ選んで、決まったらまたお声掛けください😊」
と測ってもらえることになった。
店員のお姉さんが優しくて助かった。
シンプルとは()
そんな訳で店内を見て回ったのだが、思っていたようなシンプルなデザインが無い。この時実は去年とはまた別の陽キャの友人と来ていたのだが、私がシンプルなデザインどこ?と言うと「これシンプルじゃん」と言う。これがシンプル!?
いや、どう見ても派手ですが????
私が想像していたのは無地のものか単色で大人しめのレースのデザインのもの。今までスポーツブラのような楽で着心地重視の下着ばかり買ってきた私にはこれはどう見ても勝負下着のようなフリフリのものばかり。
……アッこのレースのデザインはシアー系で色がお洒落で好き…。アッでもストラップの所に花の装飾付いてる...…oh.…。HADE HADE..… でもよく見たらこれは他よりシンプルな気がしてきた(感覚バグ)
それもそのはずである。リサマリは基本的に姫系フリフリドリーミィ(私の感想)で可愛い系のデザインが多いって下着の魔法使いちーちょろすさん(@chiichoros)も言っていた。
もう取り敢えず何でもいいか!!(ヤケクソ)と3種類選んで、リサマリのお姉さんにあの…お願いします(震え声)と持って行った。
Risa Magliの店員さんはみんな下着ヲタク
私が数あるブランドの中でリサマリを選んだ理由は店員さんにある。下着に詳しい猛者や経験者が口を揃えて「10代の頃にリサマリに出会いたかった!」と言うのだ。私は背中ニキビが10代の頃から酷い。病院に2度薬を貰いに行ったこともある。だから、店員さんに背中を見られて「うわ…コイツの背中きっったね。ちゃんと風呂入ってんのかよ…。体臭もキツいし不快だわ。」と思われたくないし、不快にさせてしまうのが申し訳ないと思っていたのだ。正直不安だった。だけど、魔法使いが言っていた。
「私達下着ヲタクは私も含めてみんな絶対ピッタリな下着を見つけてあげたい!って考えてるから、見た目がどうとか一切気になりません。寧ろそんな事を考える暇はないです。安心して任せて欲しいです!」と。
そして『リサマリの店員さんはみんな下着ヲタク』という噂を聞いたのだ。
そんな事を言われたら震えるヲタク女の私も警戒心を解いてしまう。
因みにワ〇ール系列を選ばなかったのは今年出された声明の炎上があったからだ。そのせいで私は心を閉ざした。詳しくは各自で調べてみて欲しい。
女ヲタク、いざ!計測へ!
メルヘンな内装の試着室に入ったら「使ってね」と置いてあった汗ふきシートで匂いを解決。(心遣いがありがたい。)
が、凡ミスというか事故に近いのだが、お昼に食べた定食屋で付いた揚げ物の匂いがどう頑張っても取れない。ファブリーズなんてものは持ってきていない。狭い密室でリサマリのお姉さんにこんな臭いを嗅がせるのか…ッ...…と申し訳無さで気不味い。しかも牛ヒレカツ定食のせいでお腹がポッコリ出ていてとても恥ずかしい体型になっている。私、涙目。もう乾いた笑いしか出ない。全力で腹を凹ませてから、「ばぁや!(パンパンッ」と言いたくなるメルヘンなベルでリサマリのお姉さんを呼ぶ。基本的には試着中は着替え→ベル→お姉さん登場 の繰り返しだった。まず計測しやすい程度まで脱いで(全部は脱がない)リサマリのお姉さんの早業でトップとアンダーを計測してもらう。
「ふぅ~っと息を吐ききってみてください」
腹を凹ませている状態で息を吐ききる私。
一応お姉さんに口臭がかからない位置で息を吐く。.......…牛ヒレカツをリバースしそう。
「うん、Eの70はありそうですね~」
持ってきますので少々お待ちくださいと言われてはぁ~いって返事したけど、ん?Eの70?今サラッとEっつった!?
私の認識はDの70。案の定1サイズ間違っていたがこれくらいは想定内。ま、まぁそうだよなw自分でもEカップくらいはあるんじゃないかって疑ってたんだよwwデュフッフッwwwフフッwww
暫くしてリサマリのお姉さんが、私が最初に選んだデザインのEカップサイズを持ってきてくれた。着用できたらまたベルで呼んでくださいと言われ、その通りにする。お姉さんにサイズをチェックしてもらう。もうこの時点でEカップがキツいことが自分でも分かった。この辺りから私の思考が徐々に止まり始める。
「う~ん、Eカップ、キツそうですね~。もうワンサイズ上げてみましょうか^^」
えっ...........…?Eカップでも入らない.....…?
Eカップの上は......Fカップ.....…?
F(ふっくら)おっぱい...….Fカップ.......…。
この時点でファッ!?!って奇声を上げた気もするが、覚えていない。
お姉さんがFカップのブラを持ってきてくれたので着用する。先程よりはきつくないがカップ部分がガバガバである。......…これ合ってるの?
メルヘンベルでお姉さんを呼んだ。
「ちょっと私に背中を向けてみてください...…うん、アンダーは問題無いみたいですね。今度は私の方を向いて前に体を倒してもらえますか」
「ちょっとお胸失礼しますね~」
とお姉さんが華麗に私の胸を仕舞う。
スッ
スッ.…。
肩紐の長さも調節してくれた。
「はい、いいですよ~。うん!綺麗です^^」
鏡を見て驚いた。綺麗に収まっている。
自分のおっぱいか…?これが..…?
ホワァァアァァァ∩( ' ヮ ' )∩wwwwwwwwww
私が着けていたのは、地味な限界ヲタクの自分なら普段選ばないような可愛い女の子が着けるようなデザインで、私の身体を人生で一番キレイに魅せていた。
伏線回収である。
ワイ「す、すごい、凄いです..…!!(語彙力喪失)」
お姉さん「何ならちょっと左胸の方が大きいですね。Gでも良いくらいです」
G?????
腰を抜かしそうになった。
『大体の女性がみんな自分の胸のサイズを2サイズ間違えているのよね』
本当だった。
何なら斜め上を越えてきた。
G...........…カップ.....…。
ワイがGカップ........…。
ちーちょろすさんがEカップ着てたはずだから超えてる.…..。
「でも左胸に合わせると今度は右胸には大き過ぎて良くないんですよね。だからこの位が一番いいと思います。うん、かなぁ~」
ここで先に言っておくが、このリサマリのお姉さんの口癖は「かなぁ~」である。可愛い。
私、ニッコリ。
「もう何種類か持ってきますね~」とお姉さんが例のブルーのレースの派手派手ブラを持ってきてくれたので試着。
「う~ん、やっぱり左が大きいのでパッドを抜いて調節したほうが良いですね。かなぁ~。ちょっと失礼しますね~。.…うん、綺麗です。パッドを抜いたりワイヤーを普段から体調に合わせて調節してみてくださいね^^」
うん、もう、すごく好き。このデザイン。
レースと色味がマッチして凄くお洒落で上品。真ん中でビジューが輝いている。
正直欲しいが着替えの時お姉さんがいない間にチラッと値札を確認した。
>>>5500円<<<
目ン玉が飛び出るかと思った。ちょっと震えだすヲタク。
その後もう2種類くらいお姉さんが持ってきてくれて試着した。
最後に何か訊きたいことはありますか?と言ってくれたので地元にしまむらとUNIQLOとHoneysしかない私はその3店舗で下着を買う時の選ぶポイントを訊いてみた。
「ポイント.…。う~ん、正直凄く難しいかなぁ~。ブラには基本的に"U型"と"L型"っていう種類があるんですけどお客様の胸の柔らかさと大きさだと、U型を選ばれるのが合っていると思います。U型だとブラの下の部分に幅があってしっかり支えてくれるんです。UNIQLOさんやしまむらさんだとサイズ表記がS、M、Lとしか書いてなくて、カップ数に合わせると今度はアンダーがガバガバになっちゃうんですよね。カップ数で書いてあるものもあったと思うんですけど、基本的にL型が多いんです。L型だと下の部分が浅いものが多いんですよね。この子達やうちの子達だとパッドやワイヤーの調節が利くんですけど...…うん、かなぁ~…。」
説明になりましたかね…?^^;というお姉さん。
お気付きだろうか。
このリサマリのお姉さんはブラの事を「この子達」、「うちの子達」と呼んでいる。
最早自社の下着をただの商品として見ていないのだ。やはりあの噂は本当だったのか…。
…私、ニッコリ。
そうして私のサイズ計測とフィッティング
は終わった。
その頃には試着したデザイン全て欲しくなってい
た。が、お値段である。
でも欲しい…。買うとしたら1つだけ.….。レースのデザインか一番キレイに着れた最初のデザインか..…。
選ばれたのは最初に着たブラでした
買いました。ショッパーが可愛すぎる。
正直今、あのブルーのレースのブラを買わなかった事を後悔している。上下で欲しい。
万年金欠ヲタク故に買えなかったが、来月辺りに買おうかなと思っている所存。
因みに、お姉さんにヒップとウェストも計測しますか?と言われたが、意図的に腹を凹ませていた故に恥ずかしくてお断りしてしまった。
最終的に選んだブラはリサマリの思い出が詰まっていてなんだか粗雑に扱えない御守りのような、御神体のような存在になってしまった。
未だに着られていない。
まとめ
リサマリにサイズ測ってもらいに行って良かった。人生が変わったと言っても過言ではない。
一緒に来ていた友人には「感動してる声が外までめっちゃ聞こえてたよ」と言われた。気付けばそんな私の奇声に釣られてか他のお客さんが3人程入ってきていた。ヲタクの奇声がサクラになっている。
複雑である。
そして忘れられないのがお世話になったリサマリのお姉さん。何ならお姉さんに会いにリサマリに行きたいくらい。私の好物の中にリサマリのお姉さんが加わった。
(途中からお姉さんに10代の子を見るような目で見られていた気がするのは気のせいだろうか…。)
↑(童顔と言われたばかりの女ヲタク)
だが、お姉さんには簡単に会える距離じゃない。
そう、うちの地元にリサマリの店舗が無いのだ。
???「でも岡山と広島にあるじゃん。三ノ宮より近いじゃん」
ッッッッチッッッッッ!!!!!
縦の距離を!!!!
舐めるな!!!!!!
もしこれを見てくれているリサマリの偉い人が居たら声を大にして言いたい。
>>>鳥取県にもRisa Magliをください(切実)<<<
(引用画像:Risa Magli)