江國ワールドに浸る
今年の秋は
江國香織ワールドにのめり込んでいた。
この秋は江國さんだけでも
最低でもこの冊数(ここに写っていないものもある)を読んだ。読み耽った。
ひとりの作家さんの書籍を
ここまで集中的に連続して読むという
経験は思えば初めてで、
いつもの読書体験とはまた違う面白さがあって
これからは度々こういう読み方も
していこうと思った次第なのです。
なにが面白かったかというと、
ある小説とあるエッセイに
明らかにリンクするところがあり、
小説は完全なるフィクションと思っていたけれど、実はその場面だけは江國さんの
実体験が反映されているのではないか?と
思えたり、逆にエッセイと謳っているけれど
実はこれもフィクション…?と思ったり
小説とエッセイの確かなる繋がりを感じられたこと。
あとは、江國さんの文体の特徴が
ありありとわかったこと。(こういう言い回しが好きなんだろうなとか、この言葉は口癖なんだろうなとか)
小説やエッセイを通して
江國香織という一人の女性の輪郭が
浮かび上がってきて
勝手に、そしてとてもおこがましいけれど
彼女と少し親しくなったような気持ちにもなった。
そうそう、同じタイミングで
江國香織ワールドにどっぷりと
浸かっていた友人と
12月中旬にクリスマス&忘年会と称して
食事をする約束をしているのだけど、
そこで江國香織の読後会もする予定。
(お互いの個人的な話で盛り上がって
読後会まで辿り着けない可能性もあり、
その場合は、後日することになっている。)
意外と身近で本好きと出会う機会が少ないうえに、
同じ作家に同じタイミングでハマるなんて
本当になかなかないことで、
わたしにとっては貴重な機会なのです。
12月には予定が色々と入ってはいるけれど、
この読後会は本当に楽しみ。
その友人に会うまでに
江國香織作品を軽く読み返して
好きな登場人物から好きな一文、
感じたことだったり個人的な考察を
言語化できるようにしておきたいな。
こんなふうに
当日数週間前から楽しめる予定って
贅沢すぎると思わない?
できるなら、こういう本に纏わる集まりを
色々な方とできたらなあ、と考えてる。
読書は一人でも完結できるのが良さだけど、
敢えて一人で完結せずに
感想やら感情やらをそれぞれに
持ち寄って語り合うって
とても豊かな時間になる気がして。
これは本当、実現したいなあ。
沸々とそんな気持ち。