
夢十夜(第一夜)
夏目漱石
00:00 | 00:00
青空文庫より、
夏目漱石「夢十夜」の
第一夜を読みました。
《ふわっとあらすじ》
こんな夢を見た。
部屋には仰向きに寝ている女と
その枕元に座っている自分がいる。
女は「もう死にます」という。
死んだらまた会いに来るから
百年待っていて欲しいという。
顔色もよく、
とうてい死ぬとは思えなかった。
自分が待っていると答えると
女は目を閉じた。
もう死んでいた。
庭に真珠貝で穴を掘り
女の墓をつくった。
それから自分は苔の上に座り
墓石を眺めながら
今から百年待つのだなと思った。
東から日が出て西へ沈んだら
一つ、二つと数えていった。
いくら待っても百年が来ない。
女に騙されたのではないかと
思い始めていた。
すると墓石の下から茎が伸び
自分の目の前で真っ白な百合が咲いた。
そこで
百年はもう来ていたのだと気が付いた。
《語句解説》
唐紅:濃い紅色、真紅。
暁:太陽が昇る前の暗い頃。明け方。
~・~・~・~・~・~・~
音声配信アプリstand.fmにて、
「しんいち情報局(仮)」の
「朗読しんいち」を
担当させていただいています。
しんいち情報局(仮)
広島県福山市新市町の情報をお届け!
https://stand.fm/channels/623f0c287cd2c74328e40149
夏目漱石「夢十夜」の
第一夜を読みました。
《ふわっとあらすじ》
こんな夢を見た。
部屋には仰向きに寝ている女と
その枕元に座っている自分がいる。
女は「もう死にます」という。
死んだらまた会いに来るから
百年待っていて欲しいという。
顔色もよく、
とうてい死ぬとは思えなかった。
自分が待っていると答えると
女は目を閉じた。
もう死んでいた。
庭に真珠貝で穴を掘り
女の墓をつくった。
それから自分は苔の上に座り
墓石を眺めながら
今から百年待つのだなと思った。
東から日が出て西へ沈んだら
一つ、二つと数えていった。
いくら待っても百年が来ない。
女に騙されたのではないかと
思い始めていた。
すると墓石の下から茎が伸び
自分の目の前で真っ白な百合が咲いた。
そこで
百年はもう来ていたのだと気が付いた。
《語句解説》
唐紅:濃い紅色、真紅。
暁:太陽が昇る前の暗い頃。明け方。
~・~・~・~・~・~・~
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