福島県農業総合センター農業短期大学校(アグリカレッジ福島)野菜経営学科
福島県農業総合センター農業短期大学校(アグリカレッジ福島)野菜経営学科より2年間を振り返って、授業の様子や学校の様子をが紹介します。
私は幼い頃から土をいじる事が好きで、よく祖母と土いじりをしていました。友人からは「庭綺麗だね」、「かわいいね」と言われる事がありましたが、私が小学校4年生の時に祖母が癌を患い、小学校5年生になった頃に他界してしまい、庭の手入れをしなくなりました。その後庭を見た友人に「庭寂しくなったね」と言われ、この言葉が私の胸に刺さり、庭を明るくしたいと思うようになり、白河実業高校の農業科に入学することを決意しました。入学後は野菜の班に入り、野菜栽培の知識や技術を学びました。また、入学と同時に祖父と家庭菜園をはじめ、トマト、ナス、ピーマンなどの果菜類を栽培しました。そこで、野菜を栽培する苦労と努力をさる事ができ、もっと野菜栽培を知り、広めたいと思い福島県農業総合センター農業短期大学校に入学しました。
1年生の授業では、農業の専門的なことを講義で習いました。GAPに関すること、土壌に関すること、
それぞれの作物の土壌病害に関すること、農業機械のことなどの知識を得る事ができます。専門的な授業の他に国語、数学、生物基礎なども学べます。中でも数学は、農業で必要となる肥料の計算や種苗の計算などを学びました。
福島県農業総合センター農業短期大学校は取得できる資格や免許も豊富で、1年生では、刈り払い機の資格、アーク溶接の資格、日商簿記、毒劇物取扱者の資格などが取得できます。
野菜経営学科の実習では、野菜の基本的な栽培を学びました。仲間と協力してトマトやキュウリ、パプリカ、ナス、ブロッコリー、エダマメ、ダイコン、カブ、キャベツなど様々な野菜を仲間と協力して、農地の耕運から出荷まで行います。炎天下の中でやる作業はとても大変ですが、やりがいを感じることができました。
就職活動にも力を入れているため、外部から就活支援セミナーを行っている方が来て、面接の仕方やエントリーシートの書き方などを身につける事ができます。
2年生の授業では農業情勢、マーケティング、農業法規、経営各論など、農業の経営に関することを外部講師に来ていただき、より専門的なことを学べます。
県内研修や県外研修、企画研修にいく活動もあります。私は県内研修では郡山市にある農業総合センターに行ったり、直売所の見学などをしました。県外研修では東京に行き、ビックサイトで開かれてた企業説明会や豊洲市場に行き、青果のセリを見学してきました。企画研修では、8月に行われたJGAP指導員の資格を取りに行きました。
学校の敷地内に免許取得のための練習場もあるため、農耕車の免許や農耕車限定の牽引の免許を取得することも可能です。
実習では、2年生になると卒業論文の作成にうつるので、1人一つ圃場を持ち試験を行うようになります。それぞれ仲間と協力しあい、互いを助け合いながら作業を行います。今回の試験は天候に左右され、多くの被害を受けました。改めて農業はとても難しく、根性のいるものだと思いました。
私が卒業論文で行ったダイコン栽培の様子です
https://www.instagram.com/reel/Cwl4HVfvjee/?igsh=NDJibnl1NnhlMGdx