畜産経営学科 卒論

 私は福島県農業総合センター農業短期大学校の畜産経営学科に所属し酪農を専攻しています。
 卒論では牛の飼料用とうもろこしを不耕起栽培で育てる試験をしており、耕起栽培を慣行区、不耕起栽培を試験区として定め生育調査などを現在進めております。

 不耕起栽培とは、ほ場を耕さないでそのまま播種を行い栽培する農法です。 慣行栽培とは違い播種前に農地を耕さないため、農作業の省略化や燃料削減の効果が期待できます。しかし国内では普及率が低く、収量性や発芽不良などのリスクがあるため本試験では慣行農業と比較し、どのような結果になるのかを調査しました。

本試験では2つの圃場で行い1つ目の403号圃場は10年放棄圃場、2つ目の405号圃場は牧草の収穫後の圃場でそれぞれ試験区、慣行区を3反復乱塊法配置としました。

本来、不耕起栽培には専用の播種機で播種、鎮圧を行うのですが、今回は都合上準備ができず代替として3cmに手播きし、ロータリーやプラウなどはかけずに、簡易不耕起栽培としました。

不耕起栽培の手順:非選択除草剤散布→播種→施肥→選択除草剤散布

その後それぞれの圃場で発芽数、草丈、葉齢の項目の調査を進めました。

予想としては、試験区は慣行区と比べてかなり生育が劣るのではないかと考えていましたが、発芽数、草丈、葉齢ともに大きな差は見られませんでした。その後も同時期に出穂をし、9月上旬に収穫する予定です。

いいなと思ったら応援しよう!