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「泥炭からの出発」追加要素まとめ

・ スタート時の盤面に泥沼と森タイルが配置(森タイルx5 泥炭x3)
・ 燃料と病院スペースの追加
・ 家畜:馬の追加(1頭につき1点)
・ 特別アクションカードの追加
・ 小進歩+大進歩の追加
・ かまどマークを持つ大進歩に休業中マーカーが置かれる


まず「泥炭からの出発」の追加要素をまとめました。
上記の追加要素により、職業・進歩カード、資材などの価値が無印版から結構変わります。順を追って説明していきます。

・ スタート時の盤面に泥沼と森タイルが配置(森タイルx5 泥炭x3)
泥炭ではスタート時の盤面に森タイルが5枚、泥炭タイルが3枚配置されています。既に8マス使用されている状態でゲームがスタートします。
タイルの配置はゲーム開始時に各プレイヤーがスタートカード(no1~9)を1枚引き、そのカードに記載されている通りにタイルを配置します。使い勝手良い、悪い配置のカードが存在するので若干運要素が絡みます。
このタイルの使い道ですが、まずタイルが存在していれば盤面未使用によるマイナス点が入りません。
また、後述する「特別アクションカード」を使用することにより、森タイルは、「木材x2」、「畑タイル」への変換、泥炭タイルは「燃料x3」へ変換することが可能です。
森タイルが存在している枚数分の勝利点が入るカードや泥炭の返還効率を上げるカード、又は森や泥炭を変換することをトリガーにする効果を持ったカードが存在するので、計画的に利用する必要があります。

・ 燃料と病院スペースの追加
新たに燃料という概念が追加されました。
各プレイヤーは収穫時に家の個数と同じ量の燃料を支払わなければなりません。支払えなかった燃料1につき、家族一人が病気状態になります。
病気になるとその家族は病院というアクションスペースにしか配置できなくなります。病院に配置すると飯x1を入手できますが、一つ一つのコマの配置が重要なこのゲームで病気のペナルティは致命的です。病人を出してしまったらほぼ負けと考えてもいいでしょう。得点計算時においても病気の家族は一人につき1点として計算します。
また家を改築をすることで収穫時に支払う燃料を軽減することができます。レンガの家は支払う燃料の総数にー1、石の家ならばー2軽減出来ます。
無印版での改築は、勝利点や一部の職業の効果を発動させるためにしか使わず、そこまで重要視されていませんでしたが、この燃料の存在により重要度が高くなりました。
燃料を手に入れる手段は上記の泥炭タイルを燃料x3に変換する他、木材x1をいつでも燃料x1に変換することが出来ます。また一部のカードの効果で得ることもできます。
燃料は収穫時の支払い以外でも、後述する特別アクションやかまど系大進歩のトリガーなどで使用します。ゲームの流れを左右する重要な資源になっています。

・ 家畜:馬の追加
ゲーム終了時に馬1頭に付き、1点の勝利点となります。
最重要家畜と言っても過言ではないほど抜群の点数効率を持つ家畜です。早めに牧場や厩を作ったら出来る限り急ぎで繁殖体制を整えたいところ。
勝利点の多い進歩、番外点が獲得できるカードを持っていない場合でも馬を多頭数持つ戦術を取ることで対抗できなくもない環境になりました。
進歩や番外点に傾倒する場合でも、最終収穫時までに最低でも2頭以上は確保した方がいいでしょう。
また、馬がいることをコスト条件にした進歩カードも多いので出来るだけ早く馬を確保することが勝利につながります。

・ 特別アクションカードの追加
通常のアクションスペースとは別に2~3枚場に配置されます。(プレイ人数によって枚数変動)手番でアクションスペースに家族コマを置く代わりに「特別アクションカード」を取り自分の前に置き、そのカードに記載されているアクションを選択して行うことが出来ます。
プレイ人数によってカードに記載されているアクションの内容が変わます。
1回他プレイヤーが使用したカードは、追加コストとして「飯x2」を支払うことで使用できます。再使用されたカードは裏返しにされ、そのラウンド中は使用できません。
手番を消費せずアクションを行うことができ盤面を整えることができるので積極的に特別アクションカードを取っていきたいところです。スタートプレイヤーの価値は無印版より高くなりました。特別アクションカードの効果は次の通り。

・労働市場
飯x1or 2を入手する。※プレイ人数によって貰える飯数が変動します。
ノーコストで飯がもらえるお得な効果。アクションスペースが微妙だったらとりあえず飯というのは良くある光景。貰えるのが飯x1の場合、他に有効な特別アクション、アクションスペースがあればそちらを優先しましょう。3人プレイの場合、飯x2になるので優先度はかなりあがります。

・木を切り倒す
自分の盤面から森タイルを1枚取り除くことで「木材x2」を入手します。
一見、色々使い道の多い木材を安いコストで入手できるように見えますが、効率を考えれば下記の「焼畑」で畑タイルに変換するか、そのまま盤面を埋めてもらっていた方が手番が節約できます。
他の施設を作るのに邪魔、または木材がどうしても必要な時以外は安易に切らないほうがよいでしょう。ご利用は計画的に。

・焼畑を行う
自分の盤面から森タイルを1枚取り除き、その森タイルがあった場所に畑タイルを1枚配置します。畑ルールに準拠するため、他の畑に隣接していなければ焼畑もできません。(盤面に畑タイルが1枚もなければどの森タイルから焼畑してもOK)
この特別アクションの存在により、畑の点数がかなり得やすくなりました。また畑の枚数を条件にする進歩も出しやすくなったり、シンプルに農作系のプレイスタイルがやりやすくなっています。

・泥炭を掘る
自分の盤面から泥炭タイルを1枚取り除くことで「燃料x3」を入手します。もっとも安定かつ大量に燃料を確保する手段です。
普通にプレイしていればゲーム終了時までに燃料は13~15個ぐらいは支払わなければならないので、森タイルと違い大半のゲームで全て掘りつくすことになります。しかし泥炭を掘った際得る燃料を増やす進歩や掘ることを条件に起動する効果を持つカードも存在するので状況に応じた対応が必要です。

・闇市場
コストとして燃料x1を支払い、通常コストを支払って小進歩をプレイすることが出来ます。燃料さえあれば手番を節約できる良効果。しかし燃料は貴重なので使いすぎに注意。特別アクションカードの存在でスタートプレイヤーの価値も上がっているので、小進歩は状況をよく見ながらプレイする必要があります。

・もぐりの仕事
コストとして燃料x1と飯x1を支払い、通常コストを支払って大進歩をプレイすることが出来ます。この効果のおかげで大進歩が劇的に取りやすくなりました。「かまど」から「調理場」等への変換も容易。
再使用時は燃料x1、飯x3とかなり厳しいコストを支払うことになりますがそれでもやる価値は有り。
また、ゲーム内での奇襲性が増しています。最初にかまどを取って安心していると自分のコマが置き終わった後、他プレイヤーから「もぐりの仕事」でかまどを作られ家畜を食べられる事もしばしば。相手の動きにはこれまで以上に注意する必要があります。

・馬市場
ノーコスト or 飯x1を支払って馬を1頭入手する。
※プレイ人数によって飯x1を支払う必要があります。
最重要家畜 馬の主な入手手段です。できるだけ早めに家畜の置き場所を作って、繁殖体性を整えたいところです。置き場所ができたら再使用のコストを払ってでも2頭確保しましょう。

・ 小進歩+大進歩の追加
小進歩が118枚、大進歩が14枚(内2枚は共通)追加されました。
ただし、追加のカードのうち10枚は既存の大きい進歩カードの下に並べられ、上のカードが使われるまでプレイすることはできません。残り4枚は新たに追加ボードが用意され、そこに重ねられて配置します。追加された大進歩はレンガ、石を使うものが多くその2つの資源の価値が上がっています。
小進歩のドラフトは、無印版進歩が3枚、泥炭進歩が4枚の計7枚で行われます。泥炭進歩の特徴としては新要素である、燃料を確保するカード、所有している馬の個数がコスト、効果の条件として必要なカード、森、泥炭タイル関係のカードが多数あります。

・ かまどマークを持つ大進歩に休業中マーカーが置かれる
ゲーム開始時にかまどマークを持つ大進歩の上に休業中マーカーが置かれます。マーカーが乗っている状態では、そのかまどは使用することができません。マーカーは燃料x1を支払えばいつでも取り除くことが出来ます。

大体こんなところでしょうか、出来ることが多くなった分ゲーム内での作業が複雑化しています。手番を消費せずに動ける特別アクション、作りやすくなり数も増えた大進歩、新たな家畜:馬などが追加されたため、ゲーム終了時の総勝利点も上がっており、45~55点ぐらいは普通に稼げます。確実な勝利を目指すには50後半~60点は欲しいところです。
その他、新要素により新たな定石もできつつあるのでそういった点も次回紹介できればと思います。

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