近畿大学通信教育部図書館司書コース『図書館サービス概論』合格レポート
ここでは図書館サービス概論の合格レポートを公開します。
設題:身近な公共図書館(都道府県立より、市町村立が望ましい)を観察し、このテキストに書いてあることと比較しつつ、その図書館の特徴を述べ、またあなたの具体的で実現可能な希望を列挙してください。
講評は以下の通り。
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1回で合格しました。
本科目は図書館概論と重複している部分がある設題だったので、まとめ部分は似たように落としています。それで充分かと。
大切なのは具体的なデータと、実現できそうな希望であること。
夢物語ではなく、自身が司書になって働いた際にこれならできそうかな、というイメージで書いた記憶があります。
データはネットだけでは探しきれなかったので、図書館の統計資料を参考にしました。
それでは下記合格レポートです。
1.はじめに
身近な公共図書館を観察してその特徴を調べるにあたり、本レポートでは●●●●立●●●●図書館を観察対象とした。統計や指標データは「●●●●の図書館 令和●年度版」と「日本の図統計と名簿2020」を参考とした。
2データでの比較
① 蔵書数
令和元年度(2019年度)での●●●●図書館全体の蔵書冊数は●●●●冊で、人口1人当たりの蔵書数は●●冊である。同年度の市区立図書館の全国平均の蔵書冊数は354,322,000冊で、市区の人口●●●●人で計算すると、1人当たり●●冊であることから、●●●●の図書館の1人当たりの蔵書冊数は全国平均より下回っていることが分かる。また、●●●●で人口約●●●万人前後と同規模の●●●●と比較すると●●●●人口一人当たりの蔵書数は●●冊とこちらも●●●●が下回った。
② 貸出冊数
●●●●立●●図書館の貸出冊数は●●●●冊で、人口1人当たりの貸出冊数は●●●冊であるが、全国平均の貸出冊数は●●●●冊で、人口1人当たり●●冊となっており、こちらも全国平均より下回っている。●●●●は●●冊とこちらも●●●●が下回った。
③ 利用登録者数
図書館利用登録者数の全国平均は40.8%のであるが、●●●●全体の利用者の登録率は●●●%、●●●●は●●●%とこれも●●●が下回っている。以上の結果と「平成31年度 東京都公立図書館調査」による都内の図書館の蔵書数から見ると、●●●●立図書館の蔵書数は比較的多いものの、利用者登録数が少ないことが分かる。図書館側から図書館の活用法について広くアナウンスし、利用者を増やす工夫が必要と考える。
3.基本サービス
続いて観察対象の●●●立●●図書館のサービスについて述べる。当該図書館は●年●月に新たに開館した図書館である。貸出や返却、予約資料の受け取りも自動で行えるICT化や、バリアフリーデザインに対応している点、●内での統一カードの利用や、●内のどの館に返却可能など、利用者の利便性が考慮された図書館である。本雑誌併せて●●冊、CD・カセットテープは●点までで、貸出可能期間は●週間である。また、調査・研究を目的としたインターネット閲覧用にパソコンを無料で利用できる。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●しているのも特徴といえる。また、●●●●の郷土資料、友好・交流都に纏わる資料なども揃えている。さらに、●●●●氏に関する資料を集め、●●●●の紹介や展示も行っており、独自色も伺える。座席数は●●席(令和●年4月1日時点)と●●内一を誇り、入口付近にはビジネスやキャリア支援等の案内も置かれ、子供から高齢者まで幅広い年代へのサービス支援が見受けられる。
3.対象別サービス
児童サービスとしては、先述の通り●●●●●●●●していることが大きな特徴といえる。世界約●●国、●●言語の絵本を所蔵しており、靴をぬいで過ごせる「お話の部屋」が設けられており、読み聞かせや子供向けの映画会も開催されている。また、ティーンズコーナーというエリアには勉強やほかのさまざまな活動ができる自習室が設けられ、10代の利用者向けの図書や雑誌が揃えられている。
高齢者向けのサービスとしては、拡大図書機や大活字本の用意のほか、介護認定の内容に応じて宅配・郵送サービスを行っている。
障がい者向けのサービスとしては、図書館全体がバリアフリー仕様であることに加え、対面朗読室や点字資料室が設けられていること、点字図書・録音図書(カセットテープもしくはデイジー)の貸出が可能となっている。
4.実現可能な希望
区内の他の図書館と比較しても、貸出・返却・予約当のICT化が進み、利便性は非常に高い図書館であると感じる。コロナ禍にあって、非接触や非来館で利用できるこのような仕組みは必要性が高いが、ICT化が進んでいるがゆえに図書館のスタッフとの接点が少ないように感じる。密なコミュニケーションはあまり推奨されない風潮がしばらく続くと予想されるが、例えばかつて注目を集めた「生協の白石さん」ように、利用者の声に手書きで応える掲示板を設けるなど、ICT化の中にもアナログで温かみのあるコミュニケーションが生まれれば、楽しんで利用する利用者が増えるのではと考える。また、司書と、資格を持っていないスタッフの違いが分からないためが名札や腕章で分かれば、利用者はよりスムーズに希望の本が探せ、おこがましいが司書自身の経験値も上がるのではないかと考える。
参考文献
・●●●図書館 令和●年度版
・日本図書館協会図書館調査事業委員会日本の図書館調査委員会編 「日本の図書館 統計と名簿2020」
・平成●年度 ●●立図書館調査
・令和●年度 ●●立図書館運営状況報告書