見出し画像

平均の奴隷

最近、数億から数十億の年商、もしくは資産をお持ちのいわゆるお金持ちから色々なお話を聞かせてもらっている。「年収1億円思考」の著者の江上治さんや前回の記事で紹介した2年で14事業の荒田社長などだ。

無礼を恐れずに言うと、お二人に限らず、平均に比べて数倍から数十倍持っている人というのは変わり者ばかりだ。世界を見ればイーロンマスク氏、ジェフぺゾスと言った天才とも変人とも呼ばれる人たちもそうだ。故スティーブジョブズ氏は変わり者の代表みたいな人で、小説にも映画にもなっているので、みなさんもよく知るところだろう。

学校であれば、変わったヤツと呼ばれたり、最近ではADHDとか病気のように扱われたりする人が稼ぐ能力に長けている理由はなんなのだろうか。今回は、そこに着目して書いていく。

平均の奴隷

日本の教育はとにかく平均という言葉が大好きだ。平均より上か下か。現場の先生方というより、文科省や親の方がそのこだわりは強いように感じる。保育園、幼稚園から始まり、大学卒業までの約20年。平均という言葉の奴隷となって過ごす。

地頭の良い人は、平均よりもはるかに高い得点を取れる。そしてそれが就職活動の時に社会的評価としてあらわれるから、やっぱり学校で平均より上を目指すべき。もしくは、成績が良いことで悪いことはない。と言う親の先入観をつくり出す。

我が子

小学校3年生の息子は、生まれて間もなく熱性痙攣による脳症で入院した。医師からは右半身の麻痺は残ると言われたが、今では左利きにはなったものの特に支障なく生活している。

生まれて間もなく人生の試練に打ち勝った長男を誇りに思っているが、次の問題は脳へのダメージによるADHD疑惑だ。先日初めて行った授業参観での様子だ。

席に座っていられない。というか床に座ったりしてる。ノートを取らない。先生の話を聞かない。など、親の私からも見てもなるほどな。と思う行動が多いと思った。

それもあって幼児から今に至るまで継続して月に一度、大学病院で1日がかりで認知やら知能テストを受け続けている。ちょうど先月、長きにわたるテストが終わって、晴れてADHDではない。脳機能障害も無し。とのお墨付きをいただいたのだが、参観の惨状を見る限り、その診断も当てにならない。

なにしろ彼はIQだけで見ると平均よりはるか上に位置しており、特に数学は高校受験レベルだ。その代わり人の気持ちを慮ったり、周囲の状況を理解したりするEQは平均より遥かに下だ。いわゆる凸凹ちゃんと言うわけだ。

バブルの大罪

なんで平均至上主義になってしまったのか。今は昔、日本にも高度成長期と呼ばれる時代があった。私の親世代、現在の75歳以上の後期高齢者の層がこれに当たる。令和の若者には想像が出来ないと思うが、当時はどんな仕事をしていても稼げた時代だ。

中小零細企業のサラリーマン、市の職員、学校の先生、タクシー運転手、喫茶店のマスター。本当にありとあらゆる職種の人が今よりもお金に余裕があったと答える。

1ドル=250円。これを見れば、お金持ちニッポンだったことが伝わるだろう。ハワイは日本人で溢れ、アジアに行けばデブでもハゲでも「シャッチョさん、シャッチョさん」と女性たちにモテ囃された時代だ。

この時代に量産されたのが、量産型の平均サラリーマンだ。先に述べたようにどんな職種の人もお金を持っていた時代。エリートではなく、ボリュームゾーンの平均サラリーマンが勝ち組なのだ。

つまり、平均こそ全て。平均なら恋愛できる。平均なら結婚できる。平均なら子供を養える。平均なら海外旅行に行ける。平均こそすべて。HEIKIN is everything だ。

この全国民平均化計画によって、平均を求める教育制度が強化され、それが国力に結びついていたので、特にやめる必要ないよねーと30年位たかをくくって来たのが、今の日本てことだ。

変わり者が勝者

幻想に取り憑かれ続けている日本。いまだに量産型平均人間を生み出し続けているが、可能性はある。トリガーはやはり若者だ。「40代の私からすると、30代の人たちの活躍が凄い。学生起業してバイアウトしている人たちもいる。」と話したら、その30代の経営者の人は「いや、20代の方がもっと凄いですよ。20代で世界に出て多店舗展開してるやつとかめっちゃいますよ。」と言っていた。

学生起業なんて出来る人は、意識高い系の偏差値高い大学の人だけでしょ。って言うかもしれない。それも平均の常識に囚われている。Fランの学生で地方の高齢者の買い出しサポートをしている人や、英語も全く話せない状況でアフリカに言ってIT教育事業を立ち上げた人も知っている。

上の事業ってニーズを汲み取る力だったり、未知の世界に飛び込む度胸、ある程度の向こう見ずさや、環境へ順応するための体力だったり頭の良さよりも優先されることの方が多い。

それに教育格差と言われるように上位大学の学生は裕福な家庭に生まれるケースが多くて、ご子息が平均から外れた突拍子もないことをやり始めたら止めらるケースが多い。

とはいえ、バブル期に比べてアメリカへの日本人留学生の数は激減していて、世界の平均からは当の昔に脱落しているのが現状だ。次回はおとなり、韓国の弱肉強食の社会について書こうと思う。


拙い素人の発信にいいねやフォローを下さる方に感謝します。始めてみて気づいたのですが、書くことの励みになります。ありがとうございます。

オフィスにて

筆者紹介
世界のアゴタク
日本人セラピストが世界で活躍する世界をつくる。

  • Vission
    日本のセラピスト(癒し人)を世界へ。
    心を体から整える、日本の素晴らしい文化として”セラピスト(癒し人)”を世界に広める。

  • Mission
    セラピストの「感謝される喜び」とクライアントの「悩みが解決した喜び」を世界中で増やし続ける。

  • Policy
    人の悩みは、人でしか癒せない。手の温もりを通して、心でつながり結果にこだわる。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?