(aan,w005,音声動画) 父親と彼の息子達 / THE FATHER AND HIS SONS
✅英3回+和1回セットです💙画質720p推奨💙
✅このお話の教訓は?(ルビ無)
日本の故事でも有名な「三本の矢」も、此の寓話とほぼ同様の内容で語られていると云う様に古来此の世界の多くの人が考え着く非常に普遍性の高いタイトルになります。
(安土桃山時代の1593年(毛利元就の死後20年後)にローマ字で書かれた「天草本 伊曽保物語」が編纂されたと云う事から、日本の故事はイソップ寓話と無関係だと思われます)
例えば『三子教訓状は、中国地方の戦国大名・毛利元就が1557年に3人の子に書いた文書』、そして『三矢の訓え』と云う逸話でもある日本の故事に因んでJリーグ『サンフレッチェ広島』等での命名にも使われているのだとか。
西欧では、ギリシャのバブリウス寓話("Babrius"/2世紀)にて『兄弟愛は人生で最大の善であり、しばしば謙虚さをより高く持ち上げる』という教訓があると示され、その後も多くのバリエーション(変種/変化)が作られ現代に至る、との事。
勿論、此の寓話に対して俗っぽい解釈をした人も居た様です、20世紀初頭にソ連のヤコブ・ペレルマンという方が物理的な観点から計算を行って…、
『(三本ではなく)7本の棒の場合であれば、束は個々の棒の約80倍壊れ難い』と算出されたそうで。
(中二病を拗らせる人は洋の東西を問わず年齢を問わず何処にでも居るものなのです)
※ このお話には多くのバリエーションがありますので、ここに書いた教訓が好みでない方々は別の人のお好みの解釈をお選びください。
■ 英文&翻訳和文(ルビ無)
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THE FATHER AND HIS SONS .
A Father had a family of sons who were perpetually quarrelling among themselves .
When he failed to heal their disputes by his exhortations , he determined to give them a practical illustration of the evils of disunion ; and for this purpose he one day told them to bring him a bundle of sticks .
When they had done so , he placed the faggot into the hands of each of them in succession , and ordered them to break it in pieces .
They each tried with all their strength , and were not able to do it .
He next unclosed the faggot , and took the sticks separately , one by one , and again put them into their hands , on which they broke them easily .
He then addressed them in these words :
“ My sons , if you are of one mind , and unite to assist each other , you will be as this faggot , uninjured by all the attempts of your enemies ; but if you are divided among yourselves , you will be broken as easily as these sticks . ”
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父親と彼の息子達
父親は、彼等達の間でひっきりなしに喧嘩をする子供達が居る家族を養っていました。
父親は、父親の熱心な勧めに依って子供達の口論を辞めさせる事に失敗した時、父親は、子供達に『分裂に因る害悪の現実的な実例』を提示する事を決意したのです。そして、この目的の為に、父親はある日、子供達に木切れの束を持ってこさせて、子供達に言いました。
子供達が其等をし終わった時、父親は順番に薪の束を子供達一人一人の手に置いて、そして、子供達に薪を圧し折る事を命じたのです。
銘々の子供達は子供達の全ての力で試みましたが、其れをする事が出来ませんでした。
父親は次に薪の束を開いて、枝切れをバラバラに、1本1本にして、そして、再び子供達の手の中に渡した其等は果たしてどうなったかと云うと、子供達は其等を簡単に圧し折ったのでした。
父親は、そして斯う云う言葉で子供達に説明しました、
「私の息子達よ、もし御前達が同じ意見で纏まり、そして、お互いに助力して団結したなら、御前達は此の薪の束の様に、御前達の敵の全ての試みにさえ害されなくなるだろう。
だが、若し御前達自身の間で、御前達が分断されたなら、
これらの枝切れと同じ様に容易く御前達は砕かれるだろう」
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✅逐語訳&構文解説はこちら
■ このお話の教訓は?(ルビ有)
日本の故事でも有名な「三本の矢」も、此の寓話とほぼ同様の内容で語られていると云う様に古来此の世界の多くの人が考え着く非常に普遍性の高いタイトルになります。
(安土桃山時代の1593年(毛利元就の死後20年後)にローマ字で書かれた「天草本 伊曽保物語」が編纂されたと云う事から、日本の故事はイソップ寓話と無関係だと思われます)
例えば『三子教訓状は、中国地方の戦国大名・毛利元就が1557年に3人の子に書いた文書』、そして『三矢の訓え』と云う逸話でもある日本の故事に因んでJリーグ『サンフレッチェ広島』等での命名にも使われているのだとか。
西欧では、ギリシャのバブリウス寓話("Babrius"/2世紀)にて『兄弟愛は人生で最大の善であり、しばしば謙虚さをより高く持ち上げる』という教訓があると示され、その後も多くのバリエーション(変種/変化)が作られ現代に至る、との事。
勿論、此の寓話に対して俗っぽい解釈をした人も居た様です、20世紀初頭にソ連のヤコブ・ペレルマンという方が物理的な観点から計算を行って…、
『(三本ではなく)7本の棒の場合であれば、束は個々の棒の約80倍壊れ難い』と算出されたそうで。
(中二病を拗らせる人は洋の東西を問わず年齢を問わず何処にでも居るものなのです)
※ このお話には多くのバリエーションがありますので、ここに書いた教訓が好みでない方々は別の人のお好みの解釈をお選びください。
■ 発音記号付き英文&読み仮名付き和文
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THE FATHER AND HIS SONS .
A Father had a family of sons who were perpetually quarrelling among themselves .
When he failed to heal their disputes by his exhortations , he determined to give them a practical illustration of the evils of disunion ; and for this purpose he one day told them to bring him a bundle of sticks .
When they had done so , he placed the faggot into the hands of each of them in succession , and ordered them to break it in pieces .
They each tried with all their strength , and were not able to do it .
He next unclosed the faggot , and took the sticks separately , one by one , and again put them into their hands , on which they broke them easily .
He then addressed them in these words :
“ My sons , if you are of one mind , and unite to assist each other , you will be as this faggot , uninjured by all the attempts of your enemies ; but if you are divided among yourselves , you will be broken as easily as these sticks . ”
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父親と彼の息子達
父親は、彼等達の間でひっきりなしに喧嘩をする子供達が居る家族を養っていました。
父親は、父親の熱心な勧めに依って子供達の口論を辞めさせる事に失敗した時、父親は、子供達に『分裂に因る害悪の現実的な実例』を提示する事を決意したのです。そして、この目的の為に、父親はある日、子供達に木切れの束を持ってこさせて、子供達に言いました。
子供達が其等をし終わった時、父親は順番に薪の束を子供達一人一人の手に置いて、そして、子供達に薪を圧し折る事を命じたのです。
銘々の子供達は子供達の全ての力で試みましたが、其れをする事が出来ませんでした。
父親は次に薪の束を開いて、枝切れをバラバラに、1本1本にして、そして、再び子供達の手の中に渡した其等は果たしてどうなったかと云うと、子供達は其等を簡単に圧し折ったのでした。
父親は、そして斯う云う言葉で子供達に説明しました、
「私の息子達よ、もし御前達が同じ意見で纏まり、そして、お互いに助力して団結したなら、御前達は此の薪の束の様に、御前達の敵の全ての試みにさえ害されなくなるだろう。
だが、若し御前達自身の間で、御前達が分断されたなら、
これらの枝切れと同じ様に容易く御前達は砕かれるだろう」
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日本語を話せる外国人さん達を増やすために日本語学習用書籍を発刊したいです。 Aesop寓話300余編は2025年末まで作業を続ける予定です。 多くの外国人に「物を粗末にするな!」「人の家をミサイルで壊すな!」と日本語で話し通じるようにする為に、是非サポートをして下さい!