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(aan,sen009) THE KINGDOM OF THE LION ショート動画を公開しました

英文読み上げのショート動画です。


定冠詞の "the" は単に「特定できるもの」と言うのではなく、「私と貴方の双方で特定出来ているもの」あるいは「著者と読者の双方で特定できているもの」に付けられるのだそうです。

英語話者にとっては「数を意識せずに生活することなんて出来ない」というレベルの話なのだそうですので、私達もちゃんと相手との認識の共有を意識しましょうということですね。

下書き準備中の第67話「少年と狼」(オオカミ少年では無い方の話です)で冠詞の付け方のお手本がありましたので、こちらにも残しておきます。

"A Kid standing on the roof of a house, ~"
"it is not thou who mockest me, but the roof on which thou art standing."

➊"A (n)Kid (←MJ){(ving_I)standing (vingMva){on the roof of a house}}, ~"
 『(vingMva)家の屋根に (ving_I)立っている (n)少年は~』
⏩⏩ (n)名詞 , (MJ)修飾語(形容詞句)
⏩⏩ (ving_I)現在分詞(自動詞) , (vingMva)現在分詞を義務的に修飾する副詞句

📓寓話の出だしの英文なのですが、初見で読み手の私達が知らない少年ということで "the kid" ではなく "A kid" になってます。
最後の "a house" も読み手の私達には初見なので "a" が付きます。
注目するのはその前の "the roof" です。これも私達には初見なのに、何故 "a" ではなく "the" なのでしょう?
答えというと、「一般的に家の屋根はひとつしか無いので "the" を付ける」という事なのだそうです。「とある家のその屋根に~」という感じでしょうか。

往々にして "the ~ of a ~" という並びを見ますが、このような理由なのだとの事。
ちなみにもし話題になっている家の屋根が「複数」ある場合は "a roof of a house"「幾つかある中のひとつの屋根」という書き方になるのだとか。
今回の寓話では屋根に立っているのはひとりの少年だけなので、つまり複数の屋根に一度にひとりの少年は立てませんので此処では "roofs" とは書かれないとの事です。


今日の夜に日本語読み上げのショート動画を投稿するので、その時に此の寓話の締め英文の以下の ➋"it is not ㋐ but ㋑" 構文の講釈(?)を載せたいと思います。

➋"(SS)it (Vi)is (C){(gcA){ not (nc2)thou (rc){(nc2←S_REL)who (Vt)mockest (O)me} },
  (coo)but (gcA){ the (n3)roof (rc){(Mva){on (n3←pO_REL)which} (S)thou (Vi){(a)art (ving)standing}} } }.”
 『儂を馬鹿にしたのはお前ではなく、お前が立っているその屋根なのだ!
※(名)"sirrah":「おい!、こらっ!(怒りや軽蔑を示す呼びかけ)」
※(他)"mock ➊":「(馬鹿にして)➊をからかう、➊の真似をする」
※(接尾辞)"-est":「(古語)thou に伴う動詞の語尾」
※(代)"thee":「(古語・人称代名詞"thou" の目的格)あなた を/に。汝 を/に(=you)」
※(代)"thou":「(古語・人称代名詞・ 二人称単数主格)お前 は/が(=you)」
※(助)"art":「(古語)"be" の二人称単数現在形(=are)」

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taka saito
日本語を話せる外国人さん達を増やすために日本語学習用書籍を発刊したいです。 Aesop寓話300余編は2025年末まで作業を続ける予定です。 多くの外国人に「物を粗末にするな!」「人の家をミサイルで壊すな!」と日本語で話し通じるようにする為に、是非サポートをして下さい!