(aan,w029,⏩720p👍) 熊と狐 / THE BEAR AND THE FOX

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✅このお話の教訓は？（ルビ無）

紀元前から、「熊は死者を食べない」「熊と出会ったら死んだ真似をするのが良い」という迷信？が在った事に驚きますね。

熊自身は「熊さんは人を最も尊敬している動物だ！、何故なら死んでた人間には触ったことすらないんだから！」と言って、自分が如何に人間に敬意を持っているかをアピール（=訴える）している訳ですが、それに対して狐は「熊は生きている人間だけを襲って食べるのを止めて、死者を食べてくれた方が良いのにね」と返している此の寓話の教訓は『どんなに良い事を話していても、実際にしていることは害になる事だ』と云うものになりますね。

そう言えば昨日も同じ様な意味合いのニュースを見ましたっけ。

何処かの政党の党首が「雪かきが上手い事」をアピールする為に記者を呼んだのに誰一人取材に来なかったという報道を読んだのですが、
此れは記者でなくても、？？？と誰もが疑問に思いますよね？

其れが何処の政党であれ、政治や治世についての見識が優れている人を党首にして欲しいし、それを選ぶ国会議員についても同様に合理的な考え方の出来る人を、それぞれの選挙区の有権者が選んで投票して欲しいものです。政治や治世を知らない政治家は、市民にとって害悪でしか無いのですから。「雪かきが上手い」から党首に選ばれた等は其れこそ言語道断でしょう。

【メモ】
「合理的」とは、道理や論理に基づいている様。 無駄を省いて効率よく物事を行なう様。
「道理」とは、「正しい筋道・筋が通っている様・道徳的な正しさ・納得できる因果関係等」の事を意味する表現。
「論理」とは、考えや議論等を進めていく筋道。思考や論証の組み立て。思考の妥当性が保証される法則や形式。

現代社会では些か疎かにされて居るように思うのですが、彼等はどの様にし『彼等が主張する結論に至ったのか』の説明が往々にして不十分なんですね、筋道を明らかにしていないから『何故その結論なのか』が全然わからないし繋がらない。先の「雪かき」も、或いは筋道をちゃんと示せば誰もが納得したのでしょうに（良し悪しは別にして）、と云う事です。

※ このお話には多くのバリエーションがありますので、ここに書いた教訓が好みでない方々は別の人のお好みの解釈をお選びください。

■ 英文＆翻訳和文（ルビ無）

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　THE BEAR AND THE FOX ．

　A Bear boasted very much of his philanthropy ， saying
　“ that of all animals he was the most tender in his regard for man ， for he had such respect for him ， that he would not even touch his dead body ． ”
　A Fox hearing these words said with a smile to the Bear ， “ Oh ！ that you would eat the dead and not the living ． ”

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　熊と狐

　或る熊が、自らの博愛主義についてとても大層に自慢していて、（熊は）斯う言うのです、
　「動物の中で、人に対する夫々の心遣いを比べたなら熊が最も思い遣りがあるのだ、何故なら、熊は人の死体に触れたりさえしないぐらい、人に対して其の様な敬意を熊は持っているからである」
　狐は、其等の言い分を聞いて、にこにこ笑いながら熊に言いました、「出来るなら、熊が食べるのが死者達であって、生きている人達でないのであればいいのになぁ」

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✅逐語訳＆構文解説はこちら

■ このお話の教訓は？（ルビ有）

紀元前きげんぜんから、「熊くまは死者ししゃを食たべない」「熊くまと出会であったら死しんだ真似まねをするのが良よい」という迷信めいしん？が在あった事ことに驚おどろきますね。

熊くま自身じしんは「熊くまさんは人ひとを最もっとも尊敬そんけいしている動物どうぶつだ！、何故なぜなら死しんでた人間にんげんには触さわったことすらないんだから！」と言いって、自分じぶんが如何いかに人間にんげんに敬意けいいを持もっているかをアピール（=訴うったえる）している訳わけですが、それに対たいして狐きつねは「熊くまは生いきている人間にんげんだけを襲おそって食たべるのを止やめて、死者ししゃを食たべてくれた方ほうが良よいのにね」と返かえしている此この寓話ぐうわの教訓きょうくんは『どんなに良よい事ことを話はなしていても、実際じっさいにしていることは害がいになる事ことだ』と云いうものになりますね。

そう言いえば昨日きのうも同おなじ様ような意味合いみあいのニュースを見みましたっけ。

何処どこかの政党せいとうの党首とうしゅが「雪ゆきかきが上手うまい事こと」をアピールする為ために記者きしゃを呼よんだのに誰一人だれひとり取材しゅざいに来こなかったという報道ほうどうを読よんだのですが、
此これは記者きしゃでなくても、？？？と誰だれもが疑問ぎもんに思おもいますよね？

其それが何処どこの政党せいとうであれ、政治せいじや治世ちせいについての見識けんしきが優すぐれている人ひとを党首とうしゅにして欲ほしいし、それを選えらぶ国会議員こっかいぎいんについても同様どうように合理的ごうりてきな考かんがえ方かたの出来できる人ひとを、それぞれの選挙区せんきょくの有権者ゆうけんしゃが選えらんで投票とうひょうして欲ほしいものです。政治せいじや治世ちせいを知しらない政治家せいじかは、市民しみんにとって害悪がいあくでしか無ないのですから。「雪ゆきかきが上手うまい」から党首とうしゅに選えらばれた等などは其それこそ言語道断ごんごどうだんでしょう。

【メモ】
「合理的ごうりてき」とは、道理どうりや論理ろんりに基もとづいている様さま。 無駄むだを省はぶいて効率こうりつよく物事ものごとを行おこなう様さま。
「道理どうり」とは、「正ただしい筋道すじみち・筋すじが通とおっている様さま・道徳的どうとくてきな正ただしさ・納得なっとくできる因果いんが関係かんけい等など」の事ことを意味いみする表現ひょうげん。
「論理ろんり」とは、考かんがえや議論ぎろん等などを進すすめていく筋道すじみち。思考しこうや論証ろんしょうの組くみ立たて。思考しこうの妥当性だとうせいが保証ほしょうされる法則ほうそくや形式けいしき。

現代社会げんだいしゃかいでは些いささか疎おろそかにされて居いるように思おもうのですが、彼等かれらはどの様ようにし『彼等かれらが主張しゅちょうする結論けつろんに至いたったのか』の説明せつめいが往々おうおうにして不十分ふじゅうぶんなんですね、筋道すじみちを明あきらかにしていないから『何故なぜその結論けつろんなのか』が全然ぜんぜんわからないし繋つながらない。先さきの「雪ゆきかき」も、或あるいは筋道すじみちをちゃんと示しめせば誰だれもが納得なっとくしたのでしょうに（良よし悪あしは別べつにして）、と云いう事ことです。

※ このお話には多くのバリエーションがありますので、ここに書いた教訓が好みでない方々は別の人のお好みの解釈をお選びください。

■ 発音記号付き英文＆読み仮名付き和文

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　THEðə BEARbéɚ ANDænd THEðə FOXfɑks ．

　Aə Bearbéɚ boastedˈboʊstəd veryˈvɛri muchmʌʧ ofʌv hishɪz philanthropyfɪˈlænθrəpi ， sayingˈseɪɪŋ
　“ thatðæt ofʌv allɔl animalsˈænəməlz hehi waswəz theðə mostmoʊst tenderténdɚ inɪn hishɪz regardrɪgάɚd forfɚ manmən ， forfɚ hehi hadhæd suchsʌʧ respectrɪˈspɛkt forfɚ himhɪm ， thatðæt hehi wouldwʊd notnɑt evenˈivən touchtʌʧ hishɪz deaddɛd bodyˈbɑdi ． ”
　Aə Foxfɑks hearinghí(ə)rɪŋ theseðiz wordswˈɚːdz saidsɛd withwɪð aə smilesmaɪl totu theðə Bearbéɚ ， “ Ohoʊ ！ thatðæt youju wouldwʊd eatit theðə deaddɛd andænd notnɑt theðə livingˈlɪvɪŋ ． ”

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　熊くまと狐きつね

　或ある熊くまが、自みずからの博愛はくあい主義しゅぎについてとても大層たいそうに自慢じまんしていて、（熊くまは）斯こう言いうのです、
　「動物どうぶつの中なかで、人ひとに対たいするする夫々それぞれの心こころ遣づかいを比くらべたなら熊くまが最もっとも思おもい遣やりがあるのだ、何故なぜなら、熊くまは人ひとの死体したいに触ふれたりさえしないぐらい、人ひとに対たいして其その様ような敬意けいいを熊くまは持もっているからである」
　狐きつねは、其等それらの言いい分ぶんを聞きいて、にこにこ笑わらいながら熊くまに言いいました、「出来できるなら、熊くまが食たべるのが死者ししゃ達たちであって、生いきている人ひと達たちでないのであればいいのになぁ」

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