小説「明日の食卓」を読んで
電子書籍とはいえ、久しぶりにボリュームのある本を読み切れたことに驚いている。
3人の別々の環境にいる母親目線で物語は書かれています。自分が子育てするわけじゃないのに、何故か育児が入ってると読みやすい。
物語は3組の親子に起こる問題が同時並行で進んでいきます。各家族の構成員が抱えている問題が少しずつ明るみになっていったり、問題が起きたり巻き込まれたりしていき、クライマックスには読者がその瞬間までは意識していない方法で3組の家族が交わる。
と超簡単に書きましたが、これが3000ページぶん(ひと家族あたり1000ページ!)あるので、正直言ってここまで辿り着けるのか読んでいて疑問でした。
しかし、読んでいくにつれて、1組目の家族と2組目の家族にハラハラさせられるので読みやすいしページ捲る手が止まらなくなります。
良いところで終わることで、続きを読ませるのってすごく大事だと思いましたし、今は昔とは比較にならないくらい父親の影が薄くなるし威厳も保てないものだと思いました。
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