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「避ける」ことが最強のソリューションである。

タイトルだけ見てパクリだとかスルーしたあなたの生き方もアリだと思います。そうやって生きてる人たくさんいるからね。ただそれだけしか根拠はないけど。


「避ける」とか「逃げる」ことがダメな場合ももちろんあります。刑務所脱獄したり、飲み会を当日になってブッチしたりは良くない逃亡です。

そして、自分と違う考え方から逃げることも良くはない。

でも、逃げた方がいい場合だってたくさんある。


なのに、なんでみんな逃げるのを嫌がるのか?碇シンジ君のせいなのか?

いや、それも違います。

アニメがまだ鳥獣戯画だった時くらいからずっと「逃げちゃダメだ」でした。


日本という国の戦争を考えればおわかりかと思います。鉄砲が伝来するまで、国内での小競り合いのバトルスタイルは「ちんたら一騎討ち」です。

とっとと弓で射て殺せばいいのに「やあやあ我こそはどこそこのうんぼぼである!」と、個人情報をご丁寧に晒してから命を取り合っていました。

その時代を支配していたのは「名乗ってるところを攻撃するのはモラル違反」という価値観です。

背中を向けて逃げ出すと「卑怯者」呼ばわりされました。

しかし、これを全肯定している人がいます。孫臏です。「孫子」って孫武と孫臏の時を超えた共著なんです。

つまるところ、孫臏(そんぴん)は「孫子」の書き手なんです。「president」あたりで一時期特集が組まれていたのを覚えています。ちなみに「孫子」の本場である中国では「三十六計」が人気あります。成立したのは「孫子」よりずっと後のことです。

しかし、どちらの本でも伝え方こそ違えど究極の手段は同じことを言っています。

戦いについて書いてある本なのに「戦争を避ける」ことが最強の解決策だと言っています。

戦争とか国とか、規模がデカいとピンときませんよね。対人関係に置き換えてみます。

対人関係において真っ向から取っ組み合いの喧嘩は最終手段ですよね?どちらもそれは避けたいと思っているはずなんです。

取っ組み合いの喧嘩まで行かなくても険悪な人間関係になってしまったり口喧嘩したりもやっぱり避けたい。そうなると、どっちかが同じ環境には居られなくなるか、周りに気を遣わせざるを得なくなる。

相手の悪い点に気づいてても知らんフリして普通に付き合えれば、少なくとも喧嘩するよりかはお互い色々と得ですよね。

さらに言うと、自分の欠点も誰かに目をつぶってもらっているものです。ここに気づければ素直に他人の欠点にも目を瞑ってもらえるでしょう。

自分の欠点に目をつぶって、他人の欠点を目を開いて見ている人ももちろんいます。そういう人は常に戦争しようとしてる国です。こっちから頭を下げて交戦を避けるのがいい手です。

孫子にはこんなことも書いてあります。

「喧嘩は最終手段、やるなら必ず勝たないといけない」と。一旦喧嘩になっちゃうと喧嘩両成敗になる可能性があります。

もし他人との人間関係を壊すつもりで争うなら、必ず自分が被害者だと判断されないといけませんよ、とも取れるんですよね。僕には。

最後に、要点をまとめると下のようになります。

・基本は逃げろ

・必ず勝てる争いしかしてはいけない



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