ディレクターのお仕事 #ラジオパーソナリティと会社員 ⑤
コミュニティFM「渋谷のラジオ」でボランティアディレクターをやらせてもらえるようになりました。
これがおもしろいんですよ。
本当のところ、最初はね、パーソナリティではないから途中で前向きにできなくなったらどうしようかなと思っていました。
でもま、嫌になったらやめればいいだけなんですよね。
すみません、やめます。って最低限それをきちんと伝えるだけでいい。
そうやって自分でハードルを低くしながら始めてみたらおもしろかったんですね。やめようと思ったことは一度もなかったです。
ディレクターの役割は局によって少し違うかもしれませんが、渋谷のラジオでは、ミキサーの前に座ってマイクのボリュームを調節したり、音楽をかけたり、パーソナリティによっては時間を管理したりします。小さなホワイトボードとペンがあって、あと○分ですと書いて見せたり、電車の運行情報読み上げてもらうために情報を書いて渡します。
そして放送が終わったらnoteで公開する音源をつくったり、noteの原稿を書いたりします。
番組の内容や構成に直接関わることはなかったですが、ときには本番中にパーソナリティの話にウンウンとリアクションしたり、少し意見を話したり、そんなこともありました。
放送が始まる前にはオープニングテーマやジングルの入ったCDを準備して、試しに流して確認したりするんですね。
このときに緊張感が増します。
自分の作業の準備に加えて、出演者がスタジオに入ってくるとその人たちも緊張していることがあるので、元気にごあいさつしてタイミングを伝えたりします。これを同時並行でやらないといけないので、ものすごく忙しいんですね。マルチタスクの修行でした。
でもこれがいいんです。
アラフォーともなると日常生活の中で緊張する場面がどんどん減ってきてしまうんですよ。それはいろんな経験を積み重ねてきた結果なのでいいことではあるんですが、どんどん物足りなさを感じてしまう。それが一気に解消される、というか、一時的に心地よいプレッシャーを受けられるんです。
生放送が無事に終わったときの解放感はすがすがしいですよ。ふぅーと息を吐いたときの安堵感がクセになるんだと思います。
担当した番組はふたつ、どちらも毎週ディレクターをするのが楽しみでした。
つづく