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広報担当になりたいと思ったきっかけ
私が大学1年生のときは、広報がどんな仕事をする人なのかまだほとんど知りませんでした。言葉を知っているというレベルだったと思います。
でも就活のときは広報を軸に職探しをしていました。
この数年に何があったのか。
クルマ好きが高じて、私は大学3-4年生の2年間、鈴鹿サーキットで仕事をしていました。神奈川県の大学に通っていましたが、月2回ほど週末は三重県鈴鹿市で過ごしていたんです。
サーキットや遊園地で仕事をするために契約社員として採用されたのですが、その配属先が広報販促室でした。
イベントなどとにかくあらゆる楽しいことの裏側で、こんなにも泥臭い仕込みがされているのかと、それが楽しくてしかたありませんでした。
もう20年以上前のことなのに鮮明に覚えているのが、何かのイベントのために膨大な何かの数を数えている人の姿(すごく曖昧 笑)、また別の日は自社のニュースが掲載された膨大な量の新聞記事を丁寧に切り取っている人の姿なんですよね。とにかくチマチマと手を動かしている。
そのあとに園内で会ったと思ったら子どもたちの列を整理していたり、夕方にはサーキットの表彰台裏で広報の人と会ったり。
広報ってずっといろんな仕事をしているんだな、飽きる余地がないなって思ったんですね。地味な仕事も他の仕事の土台になっていることがよくわかって、それでぜひ将来は広報の仕事をしたいと思ったのです。一般的にはネガティブに思われそうなこともずっと見てきたので、学校を卒業して仕事に就いたときのギャップも少ないだろうと思っていました。
そうやって視点が少し変わってからは、自分が担当する仕事において少しずつ自分から提案できるようになってきました。こういうイベントの衣装はこんな感じはどうですかとか、こういうことが私にできますと仕事を引き受けたりとか。本当にちょっとしたことだったんですが、それが採用されるとうれしかったですし、お客様の反応がよかったときはなおやりがいを感じました。
今思えば、完全にインターンでしたね。当時はそんな言葉を使っている人は少なかったかもしれないけれど、けっこうガッツリ経験ができたので私の強みのひとつになっていました。
就活シーズンがやってきて、よし、広報を軸に探すぞ!と思っていたのですが、実はまるでうまくいきませんでした。私が新卒入社した会社から内定をもらったのは4年生の11月とギリギリ…なぜなのか。