オープニングトークのマイルール #ラジオパーソナリティと会社員 ⑪
ラジオを経験したことがあるゲストさんが来ると、たいてい口を揃えておっしゃるのが「ちゃんとしてる」「ラジオらしい」なんです。
実はこの言葉、ありがたくもあり、少し悔しくもあります。安心してお話しいただけていることが伝わる一方で、型にハマりすぎているのではなかろうかと。これは1年半経った今でも毎週思っていることなんです。
また、渋谷のラジオの中でもシブコネの中でも、ひとりしゃべりが得意なパーソナリティもいれば、私のようにゲストの話を聞くのが好きなパーソナリティもいます。
やればやるほどひとりしゃべりの難しさがわかり、世の芸人さん噺家さんたちのすごさを改めて知ります。
もちろん対話には対話の難しさがあるし、人に言わせれば「対話が得意なほうが普段の暮らしに役立つじゃん」と。それは一理ありますね。
でもパーソナリティをやるからにはひとりしゃべりから逃げてはいかんと思い、初回放送からずっとオープニングトークを省略することなくやることにしています。お天気の話だけするのはNG、つまり、暑いですね〜熱中症に注意しましょう、それでは始まります!は、オープニングトークとみなさないことをマイルールにしました。
身近に起きた話題から少し考えを発展させて、どうにか冒頭の3分で人となりの一部を知ってもらえるようにしています。
この話おもしろいのかな?とセルフツッコミしながらしゃべるプランを考えるのですが、結局は自分で考える範囲なんてたかが知れてるので、セルフツッコミ(自問自答)は1回にしておきます。おもしろいのかな?まあいいでしょう。みたいな感じです。
番組が始まって、ディレクターのキューをみてしゃべり始めます。ディレクターが笑ってくれてる、ああ、及第点だなとホッとする、という感じ。愛想笑いのときもあるので鵜呑みにしすぎない。でも気分を盛り上げようとしてくれてるんだなと感謝して次のお天気を読む。そんな感じで番組はスタートしています。
オープニングトークに思いを込めること、これはずっと続けていきます。
つづく