だからこれがやりたかったんだよ #ラジオパーソナリティと会社員 ⑫
渋谷のラジオ「シブコネ」金曜のディレクターさんは入れ替わりがわりと多く、いろんな方とご一緒してきました。その中でも一番回数が多いのが中尾ちゃんです。放送に度々出てもらっていて、アーカイブでも中尾ちゃんの声が聞けます。
大学4年生の中尾ちゃんはインターンとして渋谷のラジオでディレクターやパーソナリティをしているんですが、愛嬌のかたまりみたいな人で、私が困っているときはさりげなく手を差し伸べてくれるし、元気づけてくれるんです。中尾ちゃんとは20くらい年の差があるのに、それを一瞬忘れてしまうくらい。でも「昔のこの曲知ってる?」「初めて聞きました」という会話ですぐに現実に戻るんですけどね。
中尾ちゃんのお母さまがシブコネ金曜を聴いてくださっていて、実はおたよりもいただいたことがあって、中尾家の中でシブコネの話題が展開されていることがうれしいんですよね。お母さまが何かの用事の時に渋谷のラジオにいらっしゃって、直接お会いしたこともありました。
私がYouTubeでもなく、音声配信アプリでもなく、ラジオ局でしゃべりたいと思った一番の理由がここにあります。一期一会の仲間と一緒に番組をつくりたかったからなんです。好きなことをいくらでも発信できる時代だから、好きなことだけをやるならそれは気が向いたらやればいいかなと。それよりも、自分以外のいろんな人との約束があって、自分の知らないジャンルの話題に触れていくことこそが私の楽しみの中心にありました。
しゃべりたいなら配信やったら?という声はもちろんたくさんあったけど、私がやりたかったのはしゃべることよりも聞くことだったんだなとわかってきました。
シブコネ開始からあっという間に1年半が経ちましたが、まだまだやってみたいことはたくさんあります。今週よりも来週の放送がよりよくなるよう貪欲に前進していきます。
つたない文章でしたが、5年後10年後に読み返して笑いたいと思います。
それではまた