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【映画感想】「ルックバック」【ネタバレなし】
総括
「ルックバック」観た!
映画として映像作品として、総合芸術として素晴らしかった。
漫画も素晴らしかったけれど、自分が読む速度、テンポ、勢いとはまた違う間のとり方、補完のしかた・・・音響と映像との調和。
本当に映像作品として素晴らしかった。何度落涙したかわからない。
本当にこれ60分!?あまりの満足感。
そして、音楽も良すぎて、サントラを今も流しながらこの感想を書いてる。
劇場で鑑賞するべき作品です。
感想
今作は、「チェーンソーマン」作者である藤本タツキがジャンプ+で読み切りで発表した「ルックバック」を劇場アニメ化したのが今作。
少女たちが漫画を通して、繋がり、紡いでそして進んでいくそんなストーリー。
正直、ジャンプ+で公開当日に読んですげー!とはなったんだけれどだいぶ細かいディティールを忘れた状態で観に行きました。
すごい作品ではあったと感じたけれど、映画となってより質量があるじょうたいのものを受け止めるのキツイのでは・・・とおもってちょっと観に行くの躊躇してたんだよね。
ただ、観てよかった。本当に素晴らしかった。
もうことごとく泣いてた。認められる嬉しさでも泣いたし、充実した日々を観ても泣いたし、その後の展開でも泣いたしずっと泣いてた!!!
主人公の時間の流れと四季の移ろい、部屋の模様の変化の表現は素晴らしすぎる。
言葉はないのに、何をしたか、頑張ったか、何を思ったのか、がわかるようになってんの本当にすごい。
あと驚いたのは雨ね。映像作品って雨は悲しいときに映るモノって刷り込みが自分にはあって、だからこそあのシーンのフリとオチのような、空気は濡れて沈んでいるのに動きで快活に反発して反転してるあの描画・・・。
映像で観ると新鮮すぎる。
映像のきめ細やかさはもちろんなんだけれど、声優がついたことによる実在感は新鮮だった。小学生ってこうだよね!のリアリティがマジで沁みるの。
それこそ、自分が小学校の時4コマかいてウケたことあったなぁって漫画版を読んだ時には思わなかった自身の過去にリンクしたのは本当にびっくりした。
そして、今作なんといっても音楽がすばらしい。
俺、無知だからわからんくて本当にすまん!haruka nakamuraってだれ!?
えぐい!
なんかね、空気が冷たくて澄んでる朝のような音楽なのよ。
雪が降った次の日のような。そんな音楽が、映像にマッチしつつ、主人公が夢中で取り組んでる時の音楽は外見にはあまり見えないけれど自分の内側で何かが熱く動き出してくるような音楽に仕上がってるの。
とりあえずサントラ鬼リピートしながらこの感想を書いてます。
そんなわけで、素晴らしい作品でした。
本当にこれ60分!?満足度がエグいんだけど。
しっかりと映画を観た!って感覚に60分でなるの初めてかも知れない。
ぜひ、暗く音響のいい場所で集中して60分映画館で観るべき作品です。
とりあえず、今後、数日サントラを聞き続けます。
(80点/100点満点中)
余談なんだけど一瞬映ったクレープ屋、吉祥寺のサーカスじゃない?