【推し短歌】推し仲間とずっと
歳とともに推し仲間が減っていく。
生活環境が変わったり、時間が合わなくなったり、飽きたりして減っていく。
25年推しているミュージシャンがいるが、一緒にライブに行く仲間はいなくなってしまった。でもSNSで交流したりファンミーティングに行ったりして新たな仲間を作るのは億劫。
そんなわけでしばらくは1枚だけチケットを取って、おひとり様ライブを楽しんでいたのだが、やはりライブの後の高揚感を共有する仲間が欲しくなってきた。
そこで私が引きこんだのは、時間と体力、そしてお金がある相手……実母である。
最初こそ「有名な歌は知ってるけどねぇ…」としぶしぶついてきていたのだが、数回ですっかりハマり、数時間立ちっぱなしで拳を振り上げ、踊るようになった。
そしてアンコールの時は、知らない人が見たらナニゴトかと思う「ポルノ」の大合唱。母は70を過ぎているが、おばあちゃんと言っていい年齢のご婦人に「ポルノ」と叫ばせるなんて、あのバンドはすごいと思う。
でもそんな母を見て私も負けていられないと思うのだから、私と母はいい推し仲間であると思う。
母の手に ハンドメイドの 推しグッズ
百をこえても 推し友でいてね
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