いい話を聞き出すには、いい聞き手が必要である。
相手に胸襟を開かせ面白い話を引き出すには、聞き手側にそれなりの知識や経験が必要になってくるというのは僕が常々思っている事だ。
話を聞く時の基本中の基本は「ちゃんと話を聞く事」
「そんなの当たり前じゃないか」と思われるかもしれないがここで大事なのは「ちゃんと話を聞いてくれているんだなという事を相手にわからせる事」
そのためにはただ「うん、うん」相槌を打っているだけでは不十分。
会話とは言葉のキャッチボール…相手の話が一段落した時その話を受けて自分の話をし始めるのだがその話が問題なのである。
そこで間の抜けた話をしたり、トンチンカンな質問をしたりすると話し手は途端に(あ、こいつ俺の話聞いてないな)もしくは(理解していないな)と途端に相手に対する興味を失ってしまいその後の話が膨らまなくなる。
逆に相手の話にピッタリの経験談や、知識、自分の考えを話せると(おっ、こいつわかってんじゃん)とますます話が盛り上がるのだ。
まあ、知識や経験が無くとも「よく知らないんで教えてください」という『へりくだり作戦』もあるにはあるが相手も楽しく、自分も楽しく話をするには相手の出方を伺って(おっとそう来たか、じゃあ俺は…)と次の話を繰り出す、言葉によるセッションが最上なのである。
勿論、相手の話をなんでもかんでも否定的にとらえらような話し方はもってのほかだが「大筋では合っていますがここんとこはちょっと僕こう思うんですよ」というような反対意見は会話のスパイスとなり益々話が盛り上がったりすることもある。
だがこれは分量間違えると会話を失速させかねないので気を付けなくてはいけない。
僕では相手の本当の面白さを引き出せなかったなと思った昨夜を思い出しこんなことを書いてみました。