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激熱の街中フェス「ONE PARK FESTIVAL」
ONE PARK FESTIVAL は福井駅から徒歩5分、街のど真ん中にある公園で開催されるダンスミュージックに特化したツーデイズの音楽フェス。
今年2019 第1回が開催された。
ダンスミュージックのフェスなんて還暦間近の、しかもそれほど音楽通でもない僕などには縁がないのだが出演予定の何組か好きなミュージシャンがいたので1日だけ行ってみた。
僕が観たかったミュージシャンは朝イチ…BARを経営している僕にはキツイ時間だ。
最初発表されていた時間よりちょっと早まると寸前に気付き慌てて会場に駆けつける。
会場について度肝を抜かれた。
「すげーちゃんとしてるじゃねーか!」
全国でも有数の田舎県 福井、どこにあるのかよくわかってもらえない認知度低い県 福井、イオンのない全国唯一の県 福井、地元に誇りを持たない県 福井。
ハッキリ言ってちょっと舐めていたが会場の設備、運営スタッフ、動線、出店しているテナント全てが想像の上をいく素晴らしさではないか!
「あっ、クマさん!」
「よう!」
「クマ!来てたんか!」
「あ、どうもどうも」
ステージに向かう道すがら何人もの知り合いに会う。
お目当てのミュージシャンは鳥肌たつくらい良かった。
まだお客さんも少ないこの時間にもったいない!
「さてビールでもこーてこか」
と会場内にある飲食ブースに向かう途中このフェスの実行部に加わっている人と出会う。
「いや、朝イチで彼らって勿体なさすぎるやろ!」
「それがいいんじゃないですか!この後もいいの出ますから楽しんでいってください」
「おう、ありがとね」
その後も続々と出てくる素晴らしいミュージシャン達…
しかもそれらが(おっ、始まるな)と思ってから出向いても至近距離で見られるのだ。
オジサンは疲れるのでお目当てのミュージシャンじゃない時は中央ではなくちょっと端の方で座って聴いてるのだがそれにしたってすぐ目の前…
なんて贅沢な…
朝9時に出かけ店に行くギリギリの夕方5時まで目一杯楽しんだ。
水曜日のカンパネラ、コーネリアスとまだまだこの後すんばらしいミュージシャンがいるので後ろ髪引かれる思いで…
実はうちの店も福井で開催される素晴らしいフェスのために何かしたいと「ワンパーク行った人、お勘定10%OFF」という企画をしていた。
店を開けると続々とフェス帰りの人がやってくる。
残念ながら県外のお客さんは数えるほどでほとんどが顔見知りだったが話を聞くとただ1人の例外もなく「良かった!」
「楽しかった!」との声ばかり。
普通こういう催し物があるとひとりくらい否定的な事を言うひねくれ者がいそうなものだがものの見事に誰も文句言う奴がいない。
「さあ、明日もあるから今日はこの辺にしとこうか」
とツーデイズのチケットを買ったお客さんの声を聞き心から後悔する。
(ああ、こんな事なら俺もツーデイズにしとけばよかった)
翌日の営業は日曜日。
普段なら閑散としているのだがこの日も多くのフェス帰りのお客さん。
来店してくれたお客さんの8割がフェス帰り。
ツーデイズの最後ステージから「来年の開催が決定しました」との報告があったと聞き湧き立つ。
熱狂の2日間…まさに街ぐるみのフェスティバル、祭りだった。
安全で、家族で行っても楽しめる、のんびりした福井らしい、福井の良さが詰まったフェスだった。
いや、熱狂は2日間では終わらなかった。
実はうちのお客さんに何人もこのフェスに関わっていた人達がいた。
事務方など裏方、ボランティアスタッフ、「赤字はうちが持つ」と男気見せた地元企業、そしてこのイベントの仕掛け人…
損得抜き…「福井で面白い事しようぜ!」という熱い想いだけで何年もかけてこの日のために動いてきた人の話を後日聞くことができた。
彼らの熱い思いは伝わった。
今日 12月21日…
ONE PARK FESTIVAL 2020のスーパーアーリーチケット発売日だった。
ツーデイズが¥11000という破格の安さで買えるというチケットだ。
朝10時を待って僕もポチッと…
やったぁーーーーっ、買えたぁーーーーっ!
なんと発売5分で完売!
まだ出演ミュージシャンも発表になっていないというのに!
去年参加した人、行けなかったけど噂を聞いた人がこぞって買ったのだろう。
運営側の人の話を聞くと「参加して良かった!」「来年は是非参加したい!」とミュージシャン側からの声もあるという。
今年よりもっとスケールアップした企画を考えているという。
少し構想を聞いたのだが福井市どころか福井県全域を、ありとあらゆる面白い人達を巻き込んだスケールの大きな話。
今年無理なら来年、来年無理なら再来年…
夢のように心ときめく企画の数々…
もうワクワクが止まらない!
来年の夏も熱い夏になること間違いなし!
もう期待しかない!