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2021年12月11日~13日 プロ同士の対立
【12月11日】
午前2時00分に目覚めた。先日『トキワ荘の青春』という映画の話をした。有名漫画家たちの若き日々を描いた作品で、主人公は寺田ヒロオ。鑑賞後、彼についてネットで調べた。
1931年生まれ。50~60年代に売れっ子となるが、70年代に引退。その後は人付き合いも避けるようになり、1992年に自ら命を絶った。60歳だった。
映画では20代の頃しか描かれなかったので、このような最期を迎えていたとは知らなかった。
引退したのは、自分の作風と社会の求める作風が一致しなくなったからだと言われている。その点について、ネット上に興味深い文章があった。
手塚さんや、藤子さんは、映画のようなドラマや夢物語を、「漫画」というメディアで表現しようとした「漫画家」だった。
ですが、寺田さんは、あくまで子供たちを「清く正しく育てる」ことこそに目的があり、そのための漫画という手段を利用する「表現者」だった。
私は寺田の漫画を読んだことがないため、この指摘の是非を述べることはできない。ただこういうプロ同士の哲学の対立に興味をそそられる。
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