エミテラス所沢 光と影 2024年9月【3】
エミテラス所沢に行ってきた。埼玉県所沢市にあるショッピングモールで、2024年9月24日にグランドオープンした。所沢駅西口より徒歩4分。西武所沢車両工場の跡地につくられた。
全体的な感想としては「普通」。絶賛もしないがこき下ろしもしない。いいところと悪いところを思いつくままに並べていく。
まず足元が固い床だったのは残念。絨毯(じゅうたん)の方が足に優しい。建物全体が吹き抜けになっている施設でなかったのも惜しい。私は高いところから行き交う人々を見下ろすのが好きなのだ。
ただ建物中央には吹き抜けがあり、大型ビジョンが設置されている。音楽イベントやスポーツのパブリックビューイングなどに活用されるようだ。
1階と4階にフードコートと広場があり、のんびりと過ごすことができる。天気のいい日には富士山も見えるようだ。
トイレを評価したい。多機能トイレとは別に「ゆったりトイレ」というのが設けられていた。一般の個室より広いが、車椅子で入れるほどのスペースやオストメイトはない。
フィッティングボードがあるため着替えに使える。小さな子と親が一緒に入ることもできる。そして性的少数者も使いやすい。身体障害者ではないが既存のトイレを使うことが難しい人のためのトイレと言える。多機能トイレでないと用が足せない方々の待ち時間を減らすことができる。
それから映画館。同市内の新所沢パルコに入っていたが、今年2月末にパルコごと閉館してしまった。所沢は約7ヶ月間、映画館のない街だった。
エミテラス開業の影響を受けて、パルコは閉店を決めた。およそ3km離れており、住民からすると「代わり」というには遠すぎる。また西友小手指店も閉店してしまった。
所沢・新所沢・小手指。この3エリアの分散型都市であった所沢が、一極集中型都市に移行しつつある。エミテラスはその変遷の象徴と言える。再開発には光と影がある。心に留めておいてほしい。
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