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東京国立博物館 楽しくないときも楽しい 2024年11月【1】

1年4ヶ月ぶりに上野の東京国立博物館に行った。

鑑賞し始めてまもなく、具合が悪くなった。熱があるときのような感じで、吐き気もする。しばらく館内の椅子に座って様子を見ることにした。電車を乗り継ぎ、1時間かけて訪れ、1000円払って入場したばかり。それなのに、もう帰らなければならないのか。暗澹たる気持ちになる。

そもそもこんな状態では帰れない。救護室に行くか。上野公園のベンチで横になるか。ネットカフェで寝るか。そんなことを考えているうちに回復した。

しかし今回はどうも面白くない。展示物にときめかない。なぜだろう。2回目だからか。展示物を観るよりも人間を観る方がずっと面白い。外国人の来館者が多いからだ。エキゾチシズムを感じられる。

10月下旬だというのに、彼らの服装は真夏と変わらない。外国人女性を観るのが一番楽しかった。私よりも背が高く、力の強そうな女性が隣に来たときには、いろいろな意味でワクワクした。

ところで、もし私がこの博物館の近所に住んでいたら、断然年間パスポートを買う。2500円で常設展が1年間、鑑賞し放題なのだ。年間250回来れば1回10円。ほとんどタダみたいなものだ。

古今東西の文化財がある空間で毎日過ごせる。なんと幸せなことだろう。それらに一切興味がなかったとしても、門前の小僧方式で、気付いたら目利きになっていそうだ。

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著者は1985年生まれの男性。 不登校、社会不適応、人付き合いが苦手。 内向型人間。HSP。エニアグラムタイプ4。 宗教・哲学(生き方)…

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