見出し画像

夜の浅草探訪記 2023年11月【3】

11月3日、福島に住むほし氏さんが東京にやってきて、オフ会を開いた。私は19時頃から参加する予定だった。しかし間に合わず、20時に合流することになった。

上野駅で待ち合わせた。他の仲間は近くのお店で飲んでいるという。彼らと合流するか、それともふたりで浅草を散策するか。どちらがいいかと聞かれて、私は後者を選んだ。東京メトロ銀座線で浅草に移動した。

上野駅の銀座線ホームはとても暑かった。排熱がうまくいっていないようだ。1分以内に具合が悪くなった。

浅草には過去に何度か来ている。雷門も浅草寺も五重塔も目新しくない。私は冷静だった。ところがこの日、訪れてみたら、すっかり気に入ってしまった。どこもライトアップされていて美しかったのだ。

朱色が夜の闇に映える

思えば夜の浅草に来るのは初めて。昼間とこんなにも違うのか。仲見世通りを歩き、本堂の前で手を合わせた。

次に隣の浅草神社へ。堂々たる浅草寺に比べると小さくて地味。参道の足元に照明が設置されている。白っぽい光で、少し明るすぎる。もっと黄色くて、ぼんやりとした光のほうが、雰囲気が出る。

境内を離れて街をぶらつく。飲み屋が多く千客万来。酔客の声が響き渡る。しかしどこか寂れた地方都市のような感じがする。浅草といえば東京観光の花形だが、同時に垢抜けない雰囲気も合わせ持っている。

喫茶店で休憩した後、隅田川沿いを歩いた。海が近いので、かすかに潮の香りもする。内陸から来た私には珍しい。ここもライトアップが美しかった。

左からスカイツリー、炎のオブジェ、吾妻橋

スカイツリーは浅草駅から約1kmの場所に建っている。本当にすぐそばなのだ。とうきょうスカイツリー駅や押上駅が最寄り駅だが、眺めは浅草駅からのほうがずっといい。映画館のスクリーンみたいなもので、少し離れることで、全貌が見えるのだ。

電車が隅田川を渡り、スカイツリーのほうへ走っていく

昼の浅草には何度も来ていて、既に知っているつもりでいた。そしてそれほど好きな街ではなかった。今回夜の姿を見て思いが変わった。浅草は夜がいい。

あちこち歩いたが、私はほし氏さんの後をついていっただけ。彼の案内がなければ浅草の魅力に気付くこともなかった。ありがとうございました。

【ほし氏さんのブログ】

購読者限定パート

ここから先は

75字 / 1画像
月に4記事以上投稿しています。1記事の文字数は1000~1500字ぐらい。社会に適応できない人間のチャレンジです。マガジンの購読は、そのチャレンジを応援する意味を持ちます。応援していただけたら嬉しいです。

著者は1985年生まれの男性。 不登校、社会不適応、人付き合いが苦手。 内向型人間。HSP。エニアグラムタイプ4。 宗教・哲学(生き方)…

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?