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2021年12月18日~21日 縦社会の国の言語

【12月18日】
朝7時07分に目覚めた。

韓国語学習から離れつつある。その理由のひとつに、韓国文化に対する憧れの不足がある。韓国は日本と同じように、年上に対して敬語を使う。そこに私は息苦しさを感じる。

私は英語に好感を持っている。特に目上・目下という概念を意識しなくていい部分だ。相手が年上だろうと、どんな身分だろうと、自分のことは「I」でいい。相手のことは「You」でいい。「He」や「She」と呼んでいい。

英語にも丁寧な言い方、敬意を表す言い方はあるようだ。しかし、学年がひとつ上だから敬語で話さなければいけない、ということはないのではないか。

小学生の頃は、1歳年上の子を「ひろ君」「みきちゃん」などと呼んでいたのに、中学に入るや同じ人物を「○○先輩」と呼ぶことを強いられる。

元プロ野球選手がふたりで話をしている。ひとりは相手を「おい、お前」と呼び、もうひとりは「はい、○○さん」と答える。ふたりはもう50代で、2歳しか違わない。学生時代の一学年、二学年の差が身分差となり、生涯に渡ってつきまとう。

一般的には、学校を離れれば、多少の年齢差はあまり関係なくなる。敬語で話すかタメ口で話すかは、年齢よりも相手との関係性によって決まることが増える。

ただ私は今でも、相手が年上か年下かが気になる。誰に対しても丁寧に接するようにしているが、年下と話すほうがリラックスできる。多少の粗相は許してもらえそうだと思うからだ。

一方、相手が年上だと、ちょっとした言い間違いも許されないように感じる。うっかり「でもさあ」などとタメ口が出てしまったら、すぐにその非礼を詫びないといけない。

年上を恐れ、年下だと安心する。こういう精神的しがらみから逃れたい。

英語ならばそれが可能だ。しかし韓国語はそうではない。日本の「縦社会」から逃れたい人間にとって、同じ「縦社会」の国の言語は相性が良くない。

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著者は1985年生まれの男性。 不登校、社会不適応、人付き合いが苦手。 内向型人間。HSP。エニアグラムタイプ4。 宗教・哲学(生き方)…

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