地唄舞桐崎会

 私の人生に地唄舞を舞うという縁があった。その事について考えてみた。

 例えば20歳になるまで着物を着るという機会があったのは、七五三だとかお正月にちょっととか、その程度だった。
 床の間のある、和室がある部屋に住んだりはしていたものの、舞踊を観たり歌舞伎や能を観る機会などは無かった。
 思春期くらいから女優になりたいという願望を持ち上京したのだが、どういうことか日光江戸村に行くと決めた。そこで初めて着物を毎日着る生活になり、日本舞踊に出会ったのだった。
 せっかく東京に出て、他にも方法はあっただろうに、なんとなく目に止まり吸い寄せられてしまった。それが無かったら、着物や地唄や日本の伝統文化にこれほど惹かれていくことも無かっただろう。
 今思い返すと、やはりこれは呼ばれてしまった、運命的なものだったと思う。
 そして桐崎鶴女先生との出会いが無ければ、私のような者は名取りなどなれなかったのでは、と思う。いろんな面から考えてやはりそうだと思う。
 鶴女先生は、本当の意味で地唄舞を伝えていくことを真剣に考えていらっしゃる方だ。
 本当にいろいろな方に今回の会も観ていただけたらいいなと思う。
座敷で楽しむ地唄舞
桐崎舞の会
桐の花会

令和六年十一月三十日土曜日
午後二時会場
午後二時半開演

代々木能舞台(敷舞台)
東京都渋谷区代々木四-三六-十四
最寄り駅 京王線初台徒歩十分

入場料 五千円 全席自由

演目
黒髪  桐崎鶴女
松づくし 桐崎陽鶴
花の旅  桐崎紗也女
珠取り  桐崎鶴女

唄・三絃 小原 直

咲遊は紗也女と名乗っています。


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