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くるみ染め〜秋は秋で染められるのよ。そしてハゼとライチョウのお話→めちゃめちゃなタイトルだな(笑)

みなさん、草木染めと聞くかと「草、葉っぱ」で染めると思いますでしょう?
あるいは桜の枝などは新芽の時期だと綺麗な桜色に染まります。
あとは春の野草が1番、イメージしやすいでしょうか。
でもね、実は秋は秋で染められるものがあるのをご存知ですか?
木の実です!驚いた人、挙手〜😄今回はくるみの殻を使いました!

ジャーン!すごい量でしょう。

今の時期に、どこでこんなにくるみが取れるの?と思う方もいらっしゃると思うのですが、ちょっと説明しますね。
これは、今年の5月下旬だったかしら?
家族で蓼科に行った時に拾いました。

余談ですけど、その前日、いきなり息子が、またあの突飛なことを言い出す息子が
「ママ、魚釣りしたい」「え、海?川?ちょっとまだ早いんじゃないの?それにさ…
パパが…」
「ハゼじゃなければいいでしょ」と、息子。

あれは何年前だったろう?家族で浜名湖に行った時、ハゼ釣りをしたのだ。
入れ食いのようにバンバン連れて、息子はフグまで釣った。
さて料理はパパだ。先に部屋に戻ってシャワーを浴びていた私たちが
部屋に戻ると、揚げたてのハゼの唐揚げがテーブルの上に!
うわぁ、美味しそう!私と息子は身を乗り出し、手づかみでパクッと一口。
「パパ、これ、カレー味?僕、おいしい」「うん、私も気に入った」
パパはやや顔色が悪い、というか白い。
「どうしたの?」と私が聞くと「俺、ダメだ。何匹もハゼを捌いてたら、なんとなくハゼが人の顔に見えてきて。。。もうダメだ、俺は」と、項垂れていたのでした。

そ、そう?おいら、人間に見える?

そして魚釣りはなんとなく我が家ではそのあと、封印になっていました。
しかし、この時の息子は何かの本で読んだらしく、とにかくまた釣りをしたいと。
「ねえ、ママ、渓流釣りならどう?蓼科にあるらしいよ」
(なんだ、もう調べてるじゃないの)パパは聞こえないフリをしています。
「じゃあさ、どれくらい行きたいのか熱意を見せて、どんな形でもいいよ」
息子は一瞬、考えました。私も一瞬、考えました(やばいな、こんな時間からプレゼン資料とか作られたら面倒だな→我が家は基本20時就寝、しかも全員がっ!)
ですが、息子はさっさと寝ました。
翌日、休日だったのでたくさん寝たかったのに5時半ころ、息子がベッドにモゾモゾ入ってきて「ママ、僕のやる気、見せて」と内緒話。
そしていきなり寝室の電気を付けて(ま、眩しいよ)「ジャーン!」

親バカですが、上手です。

ネムネムのパパもびっくりしていました。
「すごい緻密な絵で、ぐんぐん腕をあげてるね。色の重ね具合も上手だし、すごいなぁ、これは相当の熱意だな」と、そこから大急ぎで蓼科へ。
すると、あれ・・・貸切??
私たちだけしかいませんでした。そうイワナもいませんでした。チーン。
お昼頃に到着したのですが、後から管理人さんが言うには早朝と夕方が1番釣れる、と。(息子よ、そこまで調べておいてくれよ→基本、他力なママ)
では明日の朝またトライするかと、この日は釣り堀の鮎で我慢しました。

素晴らしい景色!水は冷たかった。

息子は何をしていても、いつも他の何かが気になる性分。
食べている時も周りの樹々を見渡してます。
貸切だから、鮎を食べながら歩いてもいいかなと、私も自由にさせていました。
非常識という見方もあるかもしれませんが、大自然の中で、子供をあまり注意したくないんです。
するとニヤニヤしながら、手のひらにたくさんの茶色のものを持って来ました。
「わっ、これなに?くるみじゃない?見事に食べられているね」と私が言うと、管理人さんが「この辺には普通にリスがいますから、その食べ残しでしょう」
「持って帰っていいですか?」と息子が聞くとご快諾。
そこから、なぜか家族総出で採り始めて、止まらなくなりました。
それが冒頭のやつ。
半年経っても、ちゃんと天日干しして置いてから保存しておいたので、虫も出ていません。

その頃、新しい学年(5年生)になって、息子はちょっと学校に行くのが「面倒」と言っていました。
何をするのも女子が注意してくるのが本当に嫌だと。
例えば、帰り道にツツジの蜜を吸いながら楽しそうに帰ってくるのですが、それを見た女子数人が「キショッ」とか息子を指差していうわけですよ(ベランダから下を見ているのでわかる)
その他にも色々と、まるでお母様のようにご注意くださるのです。
私ですら注意しないのに笑
「音楽の時は防災頭巾持って!」
「クラス目標なんだから、頑張らないとダメだよ」
「給食のお代わりを毎日するのは、周りを考えてないと思う」など。
その度に息子は帰宅して悩んでいました。

「クラス目標って、別に僕の目標じゃないよ。みんな同じ目標なのはおかしいのに、なんでそこにしなきゃいけないんだよ」
「お代わりは別に毎日しても良いって先生言ってたのに、なんで注意されるんだよ」
主人が笑って「忖度だよ、ソンタク。女子って本当にうるさいな」と共感すると喜んだようで、機嫌は治りました。

ですが、帰り道に枇杷の実を取ろうとしていると、また女子に見つかり「よその家よ」と注意され(ごもっとも)
「5月の風の強い日に女王🐜は出るんだ」としゃがみ込んで探していると「寄り道しちゃいけないんだよ」とまた見つかり。
息子は女子を避けるように、下校は猛ダッシュて走ってくるようになりました。
それを知っていたので、思い切り、家族で「何かを拾うごっこ」をしたかったのです。
この日はくるみ以外にも、まだ蓼科だから残っていた新芽の蓬もたくさん摘みました。

「で、この拾ったくるみ、どうする?」と私。
「染めたら?」と息子「染められるの?」と私。
「だって枝染めができるんだから、実だってできるんじゃないかな」ということ。
そしていつかいつかと思いつつ、今頃、秋になってしまったのでした。

私は一人で、このことを思い出して「最近では女子に何を言われても動じなくなったな」と成長を感じていました。
くるみは煮ても、色が変わりませんでした。
そして染めた後も染料通りの色になり、これはとても珍しいな、と。
草花は染料が変わるけど、木の実は落ちないのかな?

アイロンかけてなくてごめんなさい。まさに秋色でしょ?

そして残ったくるみは息子の言う通り、また天日干しです。
バークチップの代わりになるそうです。
いろんなこと知ってるね(学校のお勉強は…だけど💦)
この日の夜、電話で「くるみの一部はクリスマスリースの飾りにしようか?」と言うと「いいね、蔓は綿花の茎を使おう。こうやって考えると野菜や植物はなんでも再利用できる。砕いてコンポストに入れるのもいいな」と息子が言って、電話を切りました。

そう、この日、息子とパパは黒部立山縦走にチャレンジして疲れていたのです。
夜遅くに家を出て、現地駐車場で仮眠。
翌日、アタック開始。念願の雷鳥に会えてました。主人が送ってくてた動画の息子は、嬉しそうな声で雷鳥を見守っていて、私はなぜか泣いてしまいました。

そして思ったのです。
学校のお勉強はいつだって取り戻せる。お友達も2人いるから充分。
あの渓流釣りの時のように「今、行きたい、今、やりたい」が大切なんだ。
10歳の今「ライチョウを絶滅から救え」      を読んで本物を見たいと思ったことが大切なんだ。
そしてそれを叶えてやるのが親の仕事だ。

意外と丸々と太っている雷鳥、右奥にもう1匹いるのがわかるだろうか?

例え、お世話になった人へのお手紙に「もう一度行きたいです」を「もう一席行きたいです」と、「それでは落語じゃないか!」ツッコミを入れたくなるほど、おバカでもいいのである(本心では読み書き計算音読はできてほしいが、諦めている)

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