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【編集後記】「cas!ca」大場勇弥くん

大場くんとの出会いは今年の夏の終わりでした。
逗子のフリースクールが集まるイベントで、その中の一つが「cas!ca」だったのです。
https://casica-official.studio.site/

彼の話をちょっと話を聞いただけで、ストーリーが浮かんできました。
いつかインタビューしたいとその時すでに思っていました。
ちょっとしたカリスマ性のある子で、すぐに相手を引き込んでしまう不思議な魅力を持った青年でした。

当日の彼は会場内にある体育館で子どもたちと遊んでいたので、ほとんど話はできませんでしたが、今回、お忙しい中、インタビューに答えてくださいました。

記事の中では大場くんらしさがやや抜けているんです。
話し方です。「なんか~」「~みたいな」「っすよ」など。
肉声だと違和感はないんですけど、文字にすると大場君の良さが伝わらないので、普通の話し言葉に変えさせてもらいました。

「僕なんて地域のよくわかんないアラサーでいいんですよ」のセリフも面白かったし、言わんとすることはわかるんですよ。
フリースクール代表の肩書を嫌がってましたし、「その辺にいるお兄ちゃん」でいたいという彼のスタンス、充分、理解できたんです。
でも、記事として読んだ時、果たして読者(特にフリースクールを検討している読者)がどう思うかというと違うんですよね。
ちょっと頼りなく映ってしまう(笑)
本当はとてもしっかりしていて、今後の展望も明確なのに。

それは記事確認の時に良く分かりました。
私が大場くんのことを「面白い先生」と書いた時に「先生、ではなく、『面白い人』にしてください」など。
目線を子どもと同じにしたい人なんですよね。

今回、私は言外にある意味を読み取る、と言うことを学ばせてもらいました。それは大きい収穫です。
例えば「地域との連携が必要」と思ったその背景を、私は書いたのですが、大場君は「そこは要らないです」と。
きっと「その理由を知った人達がどう思うか、傷つかないか」を考えているんですよね。

ちゃらんぽらんを装っているんですけど、すごく考えているんです。
他にも書きたいエピソードはたくさんあったんですけど、字数の関係と、
今回は、気持ちを丁寧に書くことを重視したので、書ききれませんでした。
本当にね、子どもたちのために(あ。為に、と書いたらきっと彼は嫌がるな)子どもたちと一緒にいろいろ考えてるんですよ。
室内だけでなく、午後は焚火をしに行ったり、ドラム缶風呂をやったり、楽しそうでしょう?

ふと自分が27歳の頃を思い出すと・・・私もちゃらんぽんでしたね(笑)
でも大場君は「いい加減」なんですよ。
「いい加減」の本来の意味をご存じですか?
「良い加減」「いい塩梅」の意味です。
つまり、大場くんは「肩の力が抜けている」と言う意味で「いい加減」なんです。
そうしないと(共同経営者がいるとはいえ)6年間もひとりで子ども達に関わっていられないですよね。

改めて、皆さんにはぜひ「大場くんに会ってほしい」です。
会うと魅力が倍増するので。

そして最後にこれは絶対に言わないといけないこと。

現在の場所が来年3月いっぱいで立ち退きなんですって!

皆さん、逗子にいつまでも「cas!ca」があるように、応援してあげてください、よろしくお願い申し上げます。

※写真はナイトウォーク中に、偶然見つけた「すき家」のテイクアウトを偶然見つけた「バス停の中」で食べた時のもの。


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