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クリームパンとツツジのお話

この春から草木染めにハマっている。
キッカケは家族でチャレンジした琵琶湖一周(通称ビワイチ)の為に襷をして走ろう、そこにエールを書こう、という息子の提案だった。
今思えば、息子のクリエイティブに私が口出しするべきではなかったと思うのだが、つい
「だったら桜の枝染めにしない?」と。
そして2人で緑道に枝を集めに行くも、どれも枯れたもので若木ではない。
煮出して染液にしたが、なんと茶色!
ガッカリしていると息子が、「そうだ!ツツジの色染めにしようよ!小さい頃、よくやったじゃない?」

現在小5の息子とは、1年間ホームスクールで過ごしたせいか、喧嘩もあるけど、気の合う方で、特にこういう「ものづくり」「工作」系は大好きで、良くやったものだ。

さて、ツツジ染め。
実は染めた覚えはなくて、息子がただ一心に花びらを絞って色水を作って、絞った花びらが真っ白になるまで、懲りずにやっていたのだけは覚えてる。
キッチンは色水だらけになり、仕方ない!と
お風呂場で互いに裸ん坊になって、色水作りをしたっけな。
それにお酢を入れたり、重曹入れたり、その色の変化にキャッキャと笑ってた息子。

今、花びらを一枚一枚取って絞るその手は、
「こんなに大きくなってたんだー」とびっくり。
あの頃はクリームパンのようにムチムチしていた、あの小さな可愛い手は、既に日焼けして、少年のそれに近付いている。

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