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縄文クッキー現代版

皆さん、トップ画像の写真が何の実だかお分かりですか?
そうです。秋と言えばどんぐり。その中でも「マテバシイ」という種類のどんぐりです。

どんぐりはブナ科で、実は栗と同じ分類になります。そしてどんぐりにはたくさんの種類があります。見たことありますよね。
まぁーるいどんぐり(くぬぎ)や写真のように細長いどんぐり(マテバシイ)よく見るとそれぞれの特徴があります。

本当はもっとこれ以上の種類がありますよ

どんぐりは縄文時代の貴重な保存食でした。栄養も豊富です。
マグネシウムを代表とするミネラルやビタミンCが含まれているというのは意外ですよね。

しかし、残念ながら食べられるものと、そうではないものがあります。
食べられるのは「スダジイ」と「マテバシイ」の2種類と言われています。

他のどんぐりも、もしかしたら縄文時代の人は食べていたかもしれませんね。なにせ貴重な食糧ですから。

さて今回はこの「マテバシイ」を使ってクッキー作りに挑戦しました。
マテバシイは灰汁抜きする必要がないので、食用に適しています。

息子はどんぐりが大好きで、秋になるとありとあらゆるどんぐりを拾い集めます。小さい頃のあだ名はどんぐり坊や(笑)

いつも、幼稚園の制服ポケットにはどんぐりがパンパンに詰め込まれていて、一度などお弁当箱の中に入っていることもありました。

それだけ大切だったのでしょうね。今思えばかわいい思い出ですが、アルミのお弁当箱がカラカラ鳴った時は「なんだ?」と思い、開いてみて驚いた覚えがあります。

閑話休題。
もう10歳ですが、どんぐりを見るとすごい勢いで拾い始め、素早く、まるで野生の猿みたいです。あっという間に今回は100個は行ったんじゃないかな。

拾う時のポイント:虫食いや踏みつぶされたものを避ける為に、なるべく人の入らない領域で拾う(つまり木の真下とか)落ちたばかりのものは艶々しています。

下ごしらえとしてまずは水を張ったボウルにいれます。
一晩寝かせて、浮いてきたどんぐりは排除します。
浮くということは軽い。つまり、中身を虫に食べられているからです。

剥いて時間が経つと、だんだんと表面の色が黄色っぽくなります。

自己流レシピをご紹介します。
いろんなサイトを見て、必要な材料を揃える前に、家にあるもので代用できないかを考えます→ココ、子どものサバイバル能力を高めるためにとても重要(本当は、買いに行くのが面倒だった💦)

【材料】マテバシイの実 50g→ミキサーにかけます。
             小麦粉 200~250g(お好みで調整してください)
    卵2個 塩少々 
    はちみつ100g(我が家はお土産でいただいた黒糖がありましたので
    それをミキサーに掛けて砂糖代わりにしました)
    うまくまとまらなかったので、つなぎとして牛乳を入れました。       

①どんぐりの皮を剥きます。この時、剥きやすいように茹でる人もいましたが、我が家には秘密兵器、その名も「くり坊主」があるので、果敢にも息子は生のマテバシイをこれで剥きました。
息子が剥いて、細かい渋皮の部分は私が果物ナイフできれいにしました。

②50gになったマテバシイをミキサーに掛けて粉末状にします。
出来上がったどんぐり粉(最近では市販されているところもあるそう)に
息子が直に手を突っ込んでは「わ~、砂浜の砂みたいでサラサラ~」と何度も混ぜるのでキッチンが汚れて、母さんイラっとしました💦
この時、黒糖も同じようにミキサーで粉末状にしておきます。

③粉末状の黒糖と卵を最初に混ぜ合わせます。その方があとでドングリ粉と混ぜやすいです(夫アドバイス、母さん無知)

④すべて混ぜ合わせたら、丸めて手のひらで叩いて薄くします。
※我が家は息子が計量せずに小麦粉をドバっと入れた為、ちょっと粉っぽい味になってしまいました。おおざっぱはいけません。料理は全て材料を最初に計量してから混ぜましょう。

今回はフライパンで焼いたのですが、いまいち中に火が通ってなかったので、オーブンの方がいいかもしれません。
うちは最終的には電子レンジを使用したので、少し硬くなってしまいました

手に引っ付いて上手にまとまらなくても大丈夫!

いつも思うのですが、キッチンで互いに前を向いていると、真正面で話すよりも、スラスラと言葉が出てくるような気がします。

この日も息子は皮剥きをしながら、運動会練習を休み時間にまで強要する女子の「同調圧力」に文句を言っていました。

以前なら母親の本能で「子どもを守るために」と、すぐ解決策を一緒に考えていましたが、最近は「頷いて聞くだけ」に留めています。

息子はもう分かっているのです。
女子が小うるさいのも、反論しても喧嘩になるだけなことも、そのうちすぐに本番がやってくることも。ただ誰かに聞いてほしいだけなのです。

それを家で母親に言ってくれることは、家が安全である証拠。とてもうれしいです。(まぁ、好き放題にさせているからだけだと思いますが)

「ありがとう。じゃあ、ママが見本になるね。ママに勝てる女子はいないから」と「圧力女子役」になってコントのようにシュミレーション。大笑いして、はい、おしまい。

おっと、ちょっと焦げ臭いかも!はい、出来上がりです。
お味の方は・・・まあこんなものでしょう。
大人になった息子がマテバシイを見たら、私のコントを思い出してくれたらそれでいいです(笑)

見た目の悪さはご愛敬。

秋は食欲の秋でもありますが、落ち葉やどんぐりでさまざまな工作ができる季節でもあります。秋のリース作りも楽しいですね。

小さいお子様には、どんぐりマラカスどんぐりコマトトロ作りなども楽しいです。
どれも年齢に合わせて息子と作ってきたもので思い出深いなぁ。

同じ材料、同じアクテビティ、同じ内容でもすべて年齢によって完成度が変わってきますから、恒例にすることで子どもの成長が良く分かりますよ。

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