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変化する染料、そして私達親子。
おはようございます。今日も暑くなりそうですね。
いよいよスギナ自由研究の最後を飾るのは「草木染め」です。
今まで、スギナ再生→酵素ジュース→化粧水→と、やってきました。
そして染料にもなってしまうんです!
大抵の野草は染料になります。
媒染と言って、最後の色止め作業で使う薬品によっては色が変化します。
(薬品といっても刺激の強い物ではありません。アルカリ性のもの、銅や鉄を使った液でです。)
一般的には「焼きミョウバン」と言って、アルカリ性のものを使います。
これはナスの漬物などで、色が黒ずまないように色止めをするものなので、スーパーの食品コーナーで手に入ります。
銅媒染は、10円玉と酢と水を1;1:1で混ぜて、しばらく置いておきます。
すると緑青色になってきますが、一つ注意です。
染料の色を濃く出すために重曹を入れることがあるのですが、重曹の入った染料を、酢の入った銅媒染液に浸すとどうなるか・・・あら、不思議!
色が全く綺麗に落ちてしまいました。ガーン😨
へこたれて座り込む私に息子が一言。
「お酢と重曹は掃除にも使われるくらいなんだから、なんでも綺麗に落としちゃうよ」と。
なんでそれを先に言わないのよ!
なんでそんなこと知ってんのよ!
それは良しとして、行ってみましょう!
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鍋は多少焦げますが、それこそ後で重曹を入れた水で煮れば綺麗に汚れが落ちます。
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この後、私は野草と見れば、誰もいない早朝を狙い、息子を従え、摘みまくりました。
朝からボランティアをしている「素晴らしい親子」に映ったことでしょう。
私は知人にバレたくないので、口元も首元も隠れるようなガーデニング用の帽子までかぶって、逆に怪しかったかもしれません。いいえ、完全に怪しいです。
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この後、私は草木染めにどんどんハマっていくのです。
いろんな野草を摘んでは試しました。
緑の野草やだいたい黄色に染まりました。
野菜などは、そのままの色が出ることが多いようです。
実は木の実も染められるらしいので、秋にはトライしたいです。
この頃、息子は5年生に進級したばかり、転入して3ヶ月の彼にとっては殆どが知らない子ばかり。おそらく緊張していたと思います。
それも分からずに今思えば、忘れ物や宿題のことを気にして声掛けしていたように思います。
息子は、強い口調になることが増えました。
私もカチンとして言い返したくなるのですが、そんな時、黙々と草木染めをしていると、不思議と心が落ち着きました。
染まっていくガーゼを染料の中で揺らしていると、心が静かになっていきました。
その頃、息子も息子でベランダで盆栽の手入れをしたりしてました😋
(息子、10歳にして盆栽が趣味で!)
この時、感じたのはクールダウンには、単純作業が効くということ。
そして「丁寧に扱う」作業が適していると学びました。
ベランダをトントンと叩き、息子を手招きすると、照れくさそうな顔の息子。
「ほら、今回はこんな色になったよ。また一緒に野草摘みに行ってくれる?」
「僕も・・・強く言い」
「なんのこと?大丈夫だよ。お互い様。誰だってわかっていることを言われるのは嫌だよね」
息子は私から菜箸を取って染料の中のガーゼをグルグル回し始めました。
笑顔で振り返る彼の笑顔を見て、私も心から自分の「口うるささ」を反省するのでした。
この経験があってからは、気持ちの切り替えの為に、小さなお手伝いを常に用意しておくことにしました。
例えばおにぎり用の海苔は、大きいのを買って「ねー、おにぎり用に小さく切ってくれる?」など声をかけると嫌な空気だったのが「全くママはなんでこんなに大きいのを買って来るの?僕が買い物についていかないとダメだね」
「一緒に行ってくれる?」など。
マニュアルの通じない息子だから、こうしてオリジナルの子育てをしていくのでした。
とか言って!
その後も「片付けなさーい!」
「歯を磨きなさーい!」
「ランドセルを定位置に置きなさーい」
と毎日、毎分置きに小言は続くのでしたが。。。