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パーキンソン病への想い
こんにちは。IYOと申します。
普段は理学療法士として医療機関で働いています。
これまではInstagramでパーキンソン病の情報発信をしてきました。
ただInstagramではビジュアル重視の情報が多く、自分の考えを書ききれない部分もあったので、noteにて文章メインの発信も並行できたらいいなーと思いnoteを始めました。
なぜパーキンソン病の情報発信を始めた?
理学療法士として病院で働き始めてから整形外科、脳神経外科、呼吸器など毎日様々な疾患をお持ちの方とリハビリをしてきました。
そんな慌ただしい日常の中でふと疑問が湧きました
「自分の行なっているリハビリは本当に患者様の回復に役立っているのか?」
もちろんリハビリによって直接的あるいは間接的に心身機能の向上や社会復帰に貢献できているとは思っていましたがそれは主治医の手術や薬の効果が大きいのであって、あくまで自分はそれを手助けしているにすぎない。
リハビリがどれくらい患者様のために寄与できているのかが疑問だったのです(今でこそ馬鹿馬鹿しい悩みだなーなんで思いますが当時は真剣でした。笑)。
そんなモヤモヤした日々の中であるパーキンソン病の患者様とリハビリをしている時に特別な出来事が起きました。
その方は入院当初はリハビリに関してあまり意欲がなく、最初はやらされている感満載のリハビリを行なっていました。
ただこちらも負けじとパーキンソン病に対するリハビリの必要性の説明や介入前と後のフィードバック、動画撮影にて身体の変化を共有するなどできることをたくさん行いました。
そして入院から数日が経過したある日、休みの翌日に出勤すると同僚から
「○○さん(パーキンソン病の患者様)、昨日は1人でリハビリ室まで来て椅子を用意していつものリハビリメニューをして帰っていったよ」
と言われとても衝撃を受けました。
まさかあのやる気のなかった〇〇さんが言ってもないのに自分で自主トレをしてくれるようになったなんて・・・
パーキンソン病は人によっては精神障害が強く出現しリハビリへの意欲がない方も多いのですが、そのような方の行動変容を促せたことが本当に嬉しく思いました。
そしてモヤモヤしていた自分の感情に一つの想いが生まれました。
”自分はパーキンソン病と戦う方に寄り添い、リハビリを通じて自分らしく生きることを後押しできる存在でいたい”
神経難病という根本的な治療がない病気を抱える方はたくさんいます。
そのような方々に少しでも日常生活を無理なく送ってもらい、生きる喜びを感じてもらうことに自分が行うリハビリテーションの意義があるのではないかと思ったのです。
それ以降、パーキンソン病の知識の研鑽には特に力を入れて取り組むようになりDr.向けのパーキンソン病の講習への参加やLSVT®︎BIG、パーキンソン病療養指導士、認知症ケア専門士などの資格も取得しました。
そしてまだまだパーキンソン病は社会での認知度もそれほど大きくなく、病気の名前は知っていてもそれがどんな病気であるかまでは知らない人が多い。また、パーキンソン病当事者やご家族の方がリハビリは大事だということはわかっていても、どんなリハビリをすれば良いか知っている人は多くない現状を知りました。
「ならば自分が発信しよう」
そう思い数年前から少しづつInstagramでの情報発信を始めました。
ライフステージの変化がある時は長期間更新をしないこともありますがなんとかコツコツ続けることができています。笑
というわけでこれから地道に情報発信を行なっていきますので興味ある方はフォローよろしくお願いします!