テレビのニュースをサトる。
今、ネットで話題の兵庫県知事ニュース。
少し前まではテレビも大々的に取り上げていたが
かなり偏った印象操作が行われていたようだ。
少し潮目が変わってきたことで現在
ネットメディアの方ではかなり盛り上がっている。
しかしテレビは完全にスルーなのである。
結構露骨にやっている感じが、俺から言わせてもらえば
「視聴者の皆さん、バカにされてますけど大丈夫です?」って感じだ。
ネットの普及で様々な人が発言権を持つ時代になり
都市伝説とされていたものが普通に真実だったんだってことも増えた。
陰謀論だと思われていたようなことも
身近な問題に置き換えると全然あり得るかも、とも考えられる。
例えばで言うと
以前は「既得権益」みたいな話はあんまりなされていなかったが
近年は政治家自ら発言したりする。
黒幕やフィクサーとされてきたものの正体が
これだったんじゃねという理解が出来るようになった。
そしてまた既得権益もほぐしていくと
「身内にだけ優しい人が偉くなっちゃった」時に起こる現象
で説明がついたりもする。
そこに悪の意識は存在すらしていないのかもしれない
でもそれが拡大すると一部の人たちだけが利益を得るようになり
多数に還元できず、結果的に巨悪になってしまうという状況だ。
たちが悪いことに、当の本人がそれに気づいてないことすらあるだろう。
そんな集団のしがらみの淀んだ渦の中で
政治は行われている。
誰もが信じていなかったダークファンタジーみたいな話も
実は案外本当なのでは?
どんな事柄にも「絶対の善」はないのだ。
常に自分の考えを疑い、できるだけ中立の位置で物事を認識して理解し
自分の意見を持ちたい。
陰謀論者になってはいけない。
偏った検索や視聴をしていると、提案されるものも偏っていく。
自分を疑わずに生きていると、完全に偏った人格が形成されてしまう。
近年漫画やアニメでさえも
「勧善懲悪」のエンタメを描かなくなっている気がする。
これはきっと、一方通行のものを作ってもリアルではないから
深いところまで描けないし
様々な意見があることを知っている世代にとっては
相手の言い分にも一定数のシンパシーを感じられるようになったことが
要因だと思う。
そう、現実は単純ではないのだ。
戦争の縮図も全くそう。
完全な悪なんてほとんどいないだろう。
自分が正義を振りかざすことができる状況を人々が過度に喜ぶからこそ
「どちらかが善でもう一方は悪」
という単純なニュース作りが行われてしまう。
この感覚で生きていると、自分だけが正義になってしまう。
これはとても危険なことである。
やがて周りに誰もいなくなってしまうかもしれない。
やり場のない孤独や怒りで争いの原因となり。
それが国をまたいでしまうかもしれない。
今回の件で再確認できたことは
テレビのニュースから得られる真実は明日が晴れなのか雨なのか
くらいだという事。
まさにそのくらいの気持ちですべてを疑い
また自分自身も疑いながら考えてほしい。
正解のない世界で唯一の正解となりうるものは
自分の意見だけなのだから。