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『世界遺産 大シルクロード展』を観に行く

昨年11月23日から京都文化博物館で開催中の『大シルクロード展』へ残り1週間の日曜日夕方駆け込む

常に目に入るところにあるポスターや警告文、お知らせの類いは見慣れると見えなくなってしまう

一月前から貼られたエレベーター点検のお知らせや、貯水槽清掃時の断水時間のお知らせ

当日、作業が始まったときの不意討ちを受けたかのような気持ち

ええ、わかってる、1000%私が悪い

開催前は『これが瑪瑙象嵌杯』『これが鳳首杯』みたいな美しいポスターに魅了され楽しみにしていたと言うのに気が付けば残すところ1週間

日中平和友好条約もわたくしとほぼ同い年というご縁も感じるし、日曜日の夕方いそいそと、足元には気を付けつつ出かける

京都文化博物館

気を付けて行ったけれど、余りある元気を使いたくて思わず階段で4階へそろりそろり

会場内も写真撮影OKです

いつも通り、独自の感動ポイントとお気に入りの展示のお写真のみでお届け致します

入り口には池田大作氏の熱いメッセージがパネルでドドンと掲げられている

結構沢山の人がおられるけれど、なるべく順路に従って進む

早速ポスターの瑪瑙象嵌杯

小さいけれどめちゃくちゃ美しい
色も可愛らしいしお洒落なデザイン

入ってすぐのこのエリアは混んでいるので少し後方から眺める

小さいながらもどれもこれも美しく眩い輝きを放っているし、その綺麗な状態に目も心も奪われる

『正倉院展』や『法然と極楽浄土展』のときなども思ったけれど、衣類・布自体もさることながら、それらに付けられた染織の技術なのか、染料が上質なのか、すべての状態の良さに息を吞む

靴や靴下などは特に素晴らしい状態で、説明によると埋葬時着用していたもので人体はミイラ化していてもこのように衣類は残っていると言うことだ

糸・布、紙、そしてそれを彩る染料や墨・塗料なんかの質の良さがこうして時代を越え長い道のりを越え我々に見せてくれる、それはもうロマンだ

素敵な表題

埋葬時納められた小さい小さい碁盤

あの世でも楽しくお過ごし下さいねって事かしら

他にも細やかに作られた楽器のミニチュアとか、装飾品が並ぶ

特に好きなコーナーが始まる

像などが多くなるこちらの展示も大賑わい

馬の躍動感が見事
ぐるりと何周も見てまわる
すごく格好良い

数ある焼き物の中でお気に入りがこの2つ

龍が巻き付けられている
光沢があり繊細そうなのに重みのある雰囲気が好き

4階を見終えると3階へ移動する

側面もすごいの
わかりやすい図説

艶のある鮮やかな色彩のこれらも埋葬時に納められていたから状態が良いのか、本当に美しい

駱駝

個人的に、見ることが出来てかなり嬉しかったのがこちら

白居易(白楽天)が過ごした洛陽の故居址にあったという3点

その中でも硯で、これを実際に使用していたのかと思うと興奮する

顔が好き

こちらも小さいけれど隅々まで細やかで色が本当に美しい

ポスターの鳳首杯はすごおく小さくて驚く

これは鳳首瓶
他にもあったけど、腕細くない?

ここからは石仏や経典が沢山出て来る

白大理石
表情が素敵だし彫りが細かい
掌に収まりそうな小さいもの
くびれがセクシーなのよ
優しいお顔だち
片手を頬にあてるアンニュイな姿にそそられる
首は無いんだけれど衣服や足はくっきり
こちらもくびれがセクシー
目指せくびれ!腹斜筋!

経典は混んでいたので、終わり頃に引き返してじっくりと眺める

均整のとれた骨がありながらも柔らかい線
肉の有無に関係なく骨格のある文字造形は美しい
起筆や右払いに丁寧な仕事ぶりを感じる

閉館ギリギリまで楽しんだので常設展は見送り、出口で『金峰』と『銀岳』を撮っておしまい

ご家族やカップル出来ている人たちが多く撮影大会が繰り広げられている

寛いでる
池田大作氏に贈られたものを特別展示
かわゆい

今回も、紛争や災害で失われたものも数え切れないほどある中で、研究者や所蔵者をはじめとした人々が大切にし、保護・維持され、土の中から掘り出されたり海を渡ってやってきて、また新たな地や時代で大事にされてきた宝物を観ることのできるありがたさを噛みしめる

見ておきたいと思ったものにはなるべく足を運びたいなと思う、1月最後の日曜日


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